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2015年2月 3日 (火)

分配と固定資本減耗

何度もご質問をいただいていたにも関わらず、お返事できておらず申し訳ございません。


こんにちは。

国内総生産と、固定資本減耗、そして私達が得る所得の合計金額について、分からないことがあります。


まず、国内総生産とは、中間生産物を除いた、「最終生産物の合計金額」 と、理解しても良いでしょうか?


もしそうだとした場合、次に、国内総生産の中の 「固定資本減耗」 は、私達個人の所得になるのでしょうか?


もし固定資本減耗が私達個人の所得にならない場合、国内総生産の金額よりも、私達個人の所得合計の方が少ないことになるので、「作られた商品やサービスが売れ残る」 ということにならないでしょうか?


続きまして、


  すみません。。。

少し分かりにくい質問になってしまったかもしれないので、補足させて下さい。

次の文章で、間違っている所を指摘して下さい。


  1.国内総生産の金額は、最終生産物であるテレビや自動車やパン等の合計金額である。

2.私達個人が実際に得る所得は、国民総所得から固定資本減耗を引いた、「国民純所得」 である。

3.私達は、私達の得る国民純所得で、私達の作った国内総生産のすべてを買い取ることはできない。 (国内総生産の金額に含まれる、固定資本減耗の分が足りない。)


最後に、


  こんにちは。

何度もすみません。。。


  こちらの記事のタイトルが、【 国内「純」生産 】 でしたので、この概念から、もう少しシンプルに質問させてください。


  私たち 「消費者」 が、実際に購入している 「最終消費財」 の金額を合計したものは、

【国内総生産】 になるのでしょうか?

それとも、

【国内純生産】 になるのでしょうか?


ご質問いただいていたことに気付かず、ご回答が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。


さて、本件について考えるために、GDPを生産側と分配側に分けて考えてみましょう。


GDP(生産側)= 生産
  中間投入

GDP(分配側)= 雇用者報酬 + 生産・輸入品に課される税 - 補助金

+ 営業余剰 + 固定資本減耗


このうち、生産側を見ると、一定期間内に一国全体で生産した金額から、その生産に使った金額を控除したものがGDP(生産側)であることが分かります。それが、一つ目のご質問にある「国内総生産とは、中間生産物を除いた、「最終生産物の合計金額」 と、理解しても良いでしょうか?」という文章になります。


基本的にこの文章は正しいと考えて良いと思います。なお、厳密には非常に細かい点で「中間投入」と「中間生産物」は異なるのですが、今回の話にはほとんど影響がないので、その点は無視してください。(関心をお持ちの方は、以下(注)をご参照ください。)


長くなりますので次回に続きます。


(注)厳密に
言うと異なるというのは、「中間投入」には「輸入品による中間投入」もある一方、「中間生産物」にも「海外で投入として使われる輸出品」もあるという点です。ただ、この点も、


国内総供給=産出+輸入(含:中間投入分)-輸出(含:中間消費分)

国内総需要=最終消費支出(含:海外生産分)+総固定資本形成(含:海外生産分)

+在庫品増加(含:海外生産分)+中間消費(含:海外生産分)


ですから、国内総供給=国内総需要で、


産出-中間消費(含:海外生産分)

 =最終消費支出(含:海外生産分)+総固定資本形成(含:海外生産分)

+在庫品増加(含:海外生産分)+輸出(含:中間消費分)-輸入(中間投入分)


となりまして、中間消費(含:海外生産分)と中間投入は等しいので、GDP(生産側)

GDP(支出側)は等しくなります。

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