« ご質問への回答 | トップページ | デフレーター »

2014年8月11日 (月)

遡及

早速追加でコメントをいただいておりました。

 すいません、前者だったのですが、どのくらい四半期ベースでどのくらい昔に溯れるのか、という質問でした。データ分析をするうえで、頻度を上げるためには四半期ベースにすることが一案です。そして、どのくらいまで昔にもどれるのかな、と。年度ベースであれば、それこそ1900年くらいまでGDPは遡ることができるとおもいます。


コメントいただきありがとうございます。

なるほど、確かに四半期ベースで過去のデータを見たいという気持ちは、分析する立場(私も今はその立場ですが。。。)から見るとその通りですよね。


一方で、まじめな話として、あまりに過去のデータについては、「年度」又は「暦年」でしか
見られることが多いというのも事実ではあります。例えば、「1970年の四半期別GDP(又は伸び率)が何が何でも今すぐ分からないと困る」という事態はあまり考えられないのではないかと思います。やっぱり、過去の話になると、1970年度のGDPは○億円で、前年比○%という方が使われる頻度は高いのではないかと思います。

とはいっても、四半期が全く必要ないというわけでは無く、例えば季節調整をかけるためにも、過去から四半期の系列があった方が良い(季節指数の変動も小さくなりますし)というのは事実です。


では、何が何でも過去にさかのぼって四半期を作ればよいかというとそんなこともないかと思います。


というのは、J-SNAの四半期系列は、結局年度や暦年の係数を、「他の四半期の統計」を用いて「分割」して作成しているからです。ですので、この「他の四半期の統計」が適切に存在している(又は断絶していない)のであれば、分割する意味はあると思うのですが、まったく四半期の統計が存在しない(又は断絶している)状態で、無理やり分割する作業を(リソースが限られる中で)行う必要性がどこまであるかという問題があるためです。


さて、実際の現状に戻ると、私もHPで調べてみたのですが、四半期では、

平成2年基準 → 昭和30年1-3月期まで
平成17年基準 → 昭和55年1-3月期まで(簡易推計)
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/files/files_sokuhou.html


という形で、年度では、

昭和27年まで
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/rekishi/sna_top.html
という形で公表されています。(ただし、年度の昭和27年は、国民所得統計(分配側の推計)です。)


以上が、政府による公式統計という意味での遡及になります。

ここから先は研究の世界になるのですが、確か、江戸時代のGNPを推計するというような研究をやっていた先生がいらっしゃったという記憶があります。何かの本に書いてあったと思うのですが、今は手元に関係資料がなく、ちょっとすぐに分かりません。

最後の部分、あやふやなお返事になってしまい申し訳ございません。。。

※一部、記述が大きく間違っていたので修正いたしました。大変失礼しました。(2014年8月11日)

« ご質問への回答 | トップページ | デフレーター »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

ありがとうございます。たしかに、4半期をむりやりつくったのなら、GDP統計にこだわること自体が意味ないことになりますね。GDP統計は加工統計ですから、一次統計にさかのぼれるわけで、そこにより適切なデータがあるのであれば、そちらを使って頻度を高めた方が良いとも言えるかとおもいます。

それにしても、意外に遡れるのだな、と思いました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559179/60131364

この記事へのトラックバック一覧です: 遡及:

« ご質問への回答 | トップページ | デフレーター »

無料ブログはココログ
2016年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31