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2014年5月

2014年5月13日 (火)

CPI(訂正)

ご質問をいただいておりましたが、全くお答えすることができておりませんでした。


 なるほど、ありがとうございます。勉強になります。


連鎖方式があくまで参考値としてしか使われないのは、そういう背景があったのですね。もっとも、GDP統計における季節調整でないですが、常にベストな値を提示するというのが、我が国統計の基本スタンスであれば、連鎖方式の値のほうが注目されてもよい気がします。CPIはあくまで家計が直面する物価変動をみたいという思想があるわけですから、数年前のバスケットを使うと、どうしても、実体から離れてしまう、という印象があります。


僕はマーケットにいる人間ですが、意外と注目度が高いのは東京のコアCPIです。これは一か月早くでてくるわけですね。これ、なんでいつも1か月早くでるのだろうとおもっているのですが(東京だけだから集計が早い?)、統計ユーザーにとって速報性が高いものが重要視される、というものの一例かと思います。


ご指摘のとおりで東京のCPIは一ヶ月早く公表されていますよね。CPIは厳密に言うと加工統計でして、実際のサンプル調査を行っているのは小売物価統計調査になります。(私のように外の人間は、この二つを一緒くたにして話をしてしまう傾向があるのですが、厳密には統計としては異なる統計です。)


そして、これもあまり知られていないのですが、小売物価統計調査が実際に価格のサンプル調査を行うのは、毎月中旬です。(正確には「毎月12日を含む週の水曜日,木曜日又は金曜日のいずれか1日を調査日とする。」とされています。)ですので、実は価格指数のPの部分については当月の終わりを待たなくても得ることができます。だから、東京都区部のようにサンプル数を限り、しかも輸送に時間のかからないところなら公表を早めることができるのだと思います。


ちなみに、食料品などの価格変動が大きいものは、毎月上中下旬の
3回調査を行っていますので、「○月分(中旬速報値)」となっているのは、恐らくこの下旬分の調査は間に合ってないですよ、という意味なのかと思います。


なお、速報性の話で、私はフィッシャー指数とラスパイレス連鎖指数について、混乱して間違ったことを書いていました。前回の記事で、


ただ、今や、参考値としてLaspeyres連鎖指数を公表しているわけですから、実はFisherもやろうと思えばできてしまうのかもしれません。(以下略)


と書いてしまいました。今改めて考えると、ラスパイレスの連鎖指数は、基準となる数量セットは「前年」でいいのですが、フィッシャーだと「当年」が必要になりますから、フィッシャーは無理でしたね。この1年は大きな違いだと思います。混乱してしまいました、大変失礼しました。。。


ちなみに、総務省の統計局は、どの程度のメンバーで構成されているかご存知でしょうか。消費者物価指数の場合、全国のアンケートの収集もあるため、相当人の数が必要に思われますが。内閣府より人は足りていないイメージなのでしょうか。


私も統計局で働いたことは無いので、どのくらいの人数というのは分からないのですが、ひとつ注意しなければいけないのは、統計の作表を行っているのは統計局とは別の「統計センター」ですし、実際にアンケート調査を行っているのは地方公共団体などから任命を受けた統計調査員が行っています。統計局と統計センター(それと実際に統計を作っているわけではない政策統括官(統計基準)部局)をあわせた人数が、若松町にある統計局の建物の中で働いているのですが、普通の霞ヶ関の省庁の庁舎くらいの大きさはありますので、数百人から1000人くらいの職員はいらっしゃるのではないかと思います。(もちろん、CPIだけでなく、国勢調査とか、家計調査などのあらゆる調査を担当しているを含んでいるのだと思います。)


ということで、職員数などは良く分からずに書いていますので、もし、誤りがありましたらどなたかご指摘ください。

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