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2013年2月25日 (月)

経常収支赤字(2)

まず経常収支とは何かということを考えてみます。一番分かりやすいのは、財やサービスの貿易かと思います。

例えば、

日本の自動車メーカーが200万円の自動車を、アメリカに輸出したとします。このとき、経常収支は、200万円黒字になります。この部分を「貿易収支」とかサービスも含めて「貿易・サービス収支」なんて言ったりします。

この他にも、例えば、

日本がタイの企業に投資していた(例えば100%子会社を持っていた)として、そのタイの企業からの配当が100万円入ってきたとします。すると、これも経常収支が100万円黒字になります。この部分を「所得収支」と言います。

これは、あくまで「財を輸出した」とか、「投資したら利益があった」などの事実を見ているだけです。では、この裏で何が行われているかというと、①の輸出の例では、200万円分のお金(一般的には外貨)が増えているわけです。同じく、②の投資の例では100万円分のお金(同じく一般的には外貨)が増えているわけです。この事実は統計(具体的には国際収支統計)上ではどのように扱われているのでしょうか?

これが扱われているのが、「資本収支」という項目でして、この部分ではお金の動きが記録されます。上記の①については、「外貨の200万円分の増」、②については「外貨の100万円分の増」として記録されます。そして、「外貨の増」というものは、「海外資産の取得」=「資本流出」として記録されますから、①の例では、

 経常収支(+200万円+資本収支(-200万円+外貨準備増+誤差脱漏  0

となりますし、②の例では、

 経常収支(+100万円+資本収支(-100万円+外貨準備増+誤差脱漏  0

となります。

ここまでは、それほど難しくなく分かると思うのですが、問題は次のような場合です。

③日本企業が、タイに子会社を作るため、手持ち現金100万ドルで直接投資をした。

この場合、どのように記録されるのでしょうか?

続きは次回に。

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