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2013年2月19日 (火)

「現物社会給付等」と「現物社会移転」

先日、「政府最終消費支出」についての(かなりどうでもいい(笑))コメントを投稿したところ、非常に面白い(SNAに詳しいと思われる方からの)質問をいただいてしまいました。

内容は、以下のとおりです。

いつも勉強させていただいております。今回のシリーズも大変興味深く拝見させていただきましたが、SNAの概念の整理として少し確認させていただくコメントします。

「現物社会給付等」と「現物社会移転」の区別が良く分かっていないのですが、もし両者をイコールと考えて良いならば、政府最終消費支出から現物社会給付等を除く、ということは、現物社会移転=個別消費支出ですので、即ち現実最終消費(現実集合消費)を対象にする、というお考えだと捉えて宜しいのでしょうか? そうしますと、 現実最終消費=調整可処分所得(純)-貯蓄(純)の関係にありますので、そこからさらに固定資本減耗を除くということは、貯蓄(総)=貯蓄(純)+固定資本減耗ですから、計算上は「調整可処分所得(純)-貯蓄(総)」に相当する、という認識で宜しいのでしょうか?

また、政府最終消費には生産・輸入品に課される税も含まれていますが、税は結局のところ政府の収入なので、それもコストからは除外するという考え方もあるように思われますが、その点はいかがでしょうか?

以上、突然の不躾な質問で恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。

非常にお詳しい方からの質問で、しかも、「現実最終消費」など、分かりにくい概念まで勉強しておられて、そんな方に見ていただいているなんて、非常にうれしいかぎりです。私の理解の範囲で、以下、順番に私なりのお答えを書いてみようと思います。

まず、

「現物社会給付等」と「現物社会移転」の区別が良く分かっていないのですが、もし両者をイコールと考えて良いならば、政府最終消費支出から現物社会給付等を除く、ということは、現物社会移転=個別消費支出ですので、即ち現実最終消費(現実集合消費)を対象にする、というお考えだと捉えて宜しいのでしょうか?

の部分です。分かりにくいながらも、内閣府のHPから持ってきましょう。

現物社会移転(Social Transfers in Kind

 一般政府及び対家計民間非営利団体が、個々の家計に対して財貨及びサービスを、現物による社会移転として支給することであり、当該財貨及びサービスは、一般政府及び対家計民間非営利団体が市場で購入したかあるいはその非市場産出として生産したものである。 現物社会移転は、現物社会給付と個別的非市場財、サービスの移転から構成される。

今回は珍しく(笑)分かり易く書いてあり、

 現物社会移転 = 現物社会給付 + 個別的非市場財、サービスの移転

という関係式が書かれています。つまり、現物社会給付は、現物社会移転よりも狭い概念です。

といっても、これだけでは、「現物給付」と、「個別的非市場財・サービスの移転」の区別が分かりませんよね。

長くなりそうなので、次回に続きます。

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