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2012年4月 8日 (日)

GDPとGNI(5)

さて、そもそもの質問です。

今回改めて勘定表を眺めると名目値にはGDP/Nは支出アプローチ&生産アプローチがたっており両者間が統計上の不突合となっていますね。
一方実質値は付表の2に生産アプの実質値(というか指数ですが)があり、これを使ってPGDP(生産アプ)の伸び率が計算できます。

この両者、RGDP(支出アプ)とRGDP(生産アプ)の比較ですが、両者の開差と交易条件(伸び率にして交易利得/損失のほうが良いかもしれません)の間には一定の(理論的な)関係が導けるのではないでしょうか?

この部分が、生産側のGDPと支出側のGDPの実質化の開差と関連があるということは、これまで書いてきたとおり、理屈上は無いと思います。
(もちろん、個別の価格調査の過程で、最終財のデフレーターと中間財のデフレーターが同じ動きを取り切れていないという可能性もあり、何かしらの関係性が出てくることは否定できません。が、これは、あくまで「推計上の技術的な問題」であり、理論的な話ではないと思います。)

公式の値は支出アプの名目値及び支出側からデフレートした実質値になるのというのは精度の関係やSNAガイドライン(多分)を考えると当然の措置かと思います。しかし「実質付加価値」ということを考えると生産アプのほうがストン(なんといって良いか難しいのですが)と理解が進むような気がします。そうするとますます生産アプによるRGDPによって経済の実相を見るほうが良いのではなかろうかと思う次第です(コチラは多分交易利得/損失調整後のRGDPの動きに近いと思います)。

もっともQEの資料にも計算部はRGNIも交易利得も丁寧に掲載されているので、ひとえに使うほうが勝手にRGDPのみに注目するのが「悪い」のですが・・。

この部分は基本的に同感です。というのは、生産側アプローチの方が正しく『付加価値』ですから、腑に落ちるというのは私も同感です。ですから、支出側で分からないときは、生産側の動きと合わせてみるように心がけています。ただ、交易利得調整後のGDIとはまた意味が異なるとは思いますが。。。

というわけで、常々書いていることではあるのですが、「GDPとはあくまで『生産』の指標です」ということを、もっと伝えていく努力が必要なんだろうなということを思いました。

というわけで貴重なご質問、ご意見をいただきありがとうございました。

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