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2012年3月22日 (木)

アクティビティー

SNAでは、民間と公的(政府)などに格付けをしているのですが、その単位は「制度部門」です。ですので、「制度部門分類」という言い方をするのですが、その「制度部門」とは何かというと、「それ自身の権利により、資産を所有し負債を負い、経済活動の従事し、他の主体との取引にかかわることができる経済主体」をグループ分けしたものでして、よく見る「非金融法人企業部門」、「金融機関部門」、「一般政府部門」などの分け方のことです。

誤解を恐れずにおおざっぱに言ってしまうと、この前者の「経済主体」という単位は最低限「B/Sを含む完結した勘定が作れる」ということが条件でして、基本的に会計や勘定単位ということになります。(ですので、会社組織でみると、会計単位という感じでしょうか。。。)

ところが、SNAは、生産から分配、消費、そして資本蓄積までの、一国の経済活動を総合的にとらえようとする勘定ですから、この制度単位という切り口ではうまく表現できない場合があります。というか、スタートの生産の部分がうまく表現できません。

どういうことかというと、単一の企業、特に大企業では、会計は一つでも、多種の異質な生産活動を同時に行っています。たとえば、具体名を挙げてしまうと、ユニクロは衣料品を生産、販売していますが、海外で衣料品を生産するという活動、お店で販売するという活動など多種多様な活動を行っています。

となると、これを会計単位でみて、「ユニクロ」としてくくってしまうと、衣料品生産という側面や販売という側面まで混じってしまい、非常にわかりにくい構造となってしまいます。生産活動を分析するためにも、この分け方だけでは不十分でしょう。

そこで、SNAでは生産については、別の分類も用いることを提言しており、具体的には生産活動の類型ごとに分類することとしています。これが「活動別分類」いわゆるアクティビティーの話です。このアクティビティーごとの分け方が、いわゆる「製造業」とか「卸売・小売業」とか「サービス業」などの分類です。

そして、93SNAでは、生産の計上については、制度部門とアクティビティーの両方で表章することを提言しているのです。

こういったことを見るにつけ、システムとしては「本当によくできたシステムだなぁ~」と思うのです。

長くなりそうなので、続きは次回に。

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