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2012年3月18日 (日)

連鎖

ずいぶん前に質問をいくつかいただいていました。

今回はその関係をいくつか。

たまにですが、2006年を100とした物価水準を計算する国があり、国際比較をするうえで、困ることがあります。この場合、たとえば、変化率を算出し、2005年を100としたうえで、掛け合わせるという対応で問題ないのでしょうか。また、4Qベースであると、100となるタイミングがないのですが、どのように計算しているのでしょうか。よろしくお願いいたします。

これについては、連鎖であれば、ご指摘の通り水準調整だけで大丈夫です。

よく誤解されるのですが、「連鎖の場合、『常に基準年が前年となる』ものですから、基準年は存在しない」と思われているようなところがあります。これは、一面正しくもあり、一面ちょっと誤解もあり、という感じです。

というのは、「品目のウェートの基準」という意味での「基準年」は、確かに毎年変わるのですが、名目=実質(すなわちデフレーター=100)となる年という意味での基準年(これを『参照年』といいます)は別途存在します。

現在は、平成17年(2005年)基準ですので、連鎖の『参照年』も2005年です。ですので、2005年がデフレーター=100となるように調整(または、2005年で名目値=実質値となるように実質値を水準調整し、名目値/実質値×100で計算)してあげれば、連鎖は比較できます。

※連鎖は、基本的に伸び率以外に意味がありません。ですから、逆に言えば、『参照年』を統一さえすれば、直接比較できることになります。

一方で、固定基準については、「品目のウェート基準」という意味での基準年が異なってしまうので、水準を動かしただけでの直接比較というのは、厳密な意味ではできないのですが、まあ、比較のためにはよくやってしまいますよね。。。(笑)

続いて、「Q4ベース」という部分ですが、第4四半期のデフレーターが100となっているということでしょうか?あまりそういうような例は知らないのですが。。。

日本の場合、第4四半期重複法と言って、第4四半期と翌年の第1四半期を接続するように計算していますが、あくまで基準は暦年ベースです。(オーストラリアやニュージーランドは予算年度ベースのようですが。)

さらに、第4四半期重複した後も、各四半期の合計値が暦年値と等しくなるように計算していますので、前述のとおり、『参照年』をそろえるだけで十分だと思います。

さらに質問をもらっていたようで。。。

税収の生産弾力性は内閣府のマクロモデルがわかりやすく示したものですよね。

できれば、このブログで解説してほしいです。

申し訳ないですが、私、そういうのを担当したことがないので、コメントのしようがなく。。。

お恥ずかしい限りです。

ただ、この税収弾力性の話って、結局どのようにモデルを組むかという話のような気がしますが。。。

直感的には、SNAでいう、「生産・輸入品に課される税」と「所得・富等に課される税」で説明するべき項目が異なってくるような気がします。(生産・輸入品に課される税は、消費税などの生産・消費に伴って支払われる税ですから、比較的安定しており、それこそ人口変動などと関連がありそうですし、所得・富等に課される税は所得税などの所得に課される税ですから、ブレが大きく、それこそ所得などと関係がありそうな気がしますよね。。。)

※なお、SNAの「生産・輸入品に課される税」、「所得・富等に課される税」には、企業からの納付金や強制的な手数料なども含まれていますので、ご注意を。

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