« 純貸出(+)/純借入(‐)(3) | トップページ | フロー編(2) »

2012年1月10日 (火)

フロー編

もう数週間ほど過ぎてしまいましたが、昨年末にフロー編を公表しています。

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kakuhou/kekka/h22_kaku/h22_kaku_top.html

そのうち、支出系列については少し書いています公表されたフロー編にはそれ以外の部分もありますので、少し触れてみたいと思います。

まず、繰り返しになりますが、支出側GDPについてですが、FISIMとインハウスソフトウェアなど新たな概念の追加があり、いずれもGDPをプラスにする要因となったものの、同じく概念変更があった固定資本減耗が足元になればなるほど下方改定となったこと、そして何より、産業連関表を反映した影響が下方改定に影響したことから、結果として足元の21年度のGDPの計数はそれほど変わりませんでした。

ただ、前述の下方改定要因については、いずれも『足元』だけ下方改定になっているので、過去の計数を見ると、FISIMやインハウスソフトウェアなどのプラス要因だけが効いてきますので、過去は上方改定となっています。

そして、確報として新たに追加された22年度は前年度比3.1%と3年ぶりのプラスでした。プラス幅は相当大きいのですが、20年度は▲3.7%、21年度は▲2.1%とリーマンショックの影響で大きく落ちていますから、その反動としては、まだ十分取り戻せていないという感じですね。実際に、実質の実額の水準を比べても、22年度の水準は511兆円と、リーマンショック前の19年度の水準である525兆円までは戻っていません。実際、17年度の507兆円くらいの水準です。

続いて所得を見てみても、支出側と同じく、2.0%と3年ぶりのプラスなのですが、20年度の▲6.9%、21年度の▲3.5%と比べると戻りは小さいという感じです。名目の水準が349兆円で、リーマンショック前の381兆円ですから、まだ1割近く戻っていないという感じです。

なお、昨年も書いたような気がしますが、国民所得とは、国民総所得(GNI)から、減耗と生輸税・補助金を除いたものなのですが、所得面の説明で、なぜこちらを使うのか、私にはいまいち不明です。ただ、昨年から私自身少し成長したのか、なんとなく理由も分かるような気がしています。

というのは、GDPは「国内総生産」なのですが、本来生産の分析でも「純生産」を使いたいはずなのです。ただ、「純」にするためには減耗を抜かなければいけないのですが、その減耗が非常にあいまいな概念であるため、それを抜くくらいなら「総生産」の方が良い、という考え方なのですから、「国民総所得」よりは「国民所得」を使いたいということなのでしょう。が、減耗があいまいということには変わりはないのですから、相変わらず疑問ではあるのですが。。。

« 純貸出(+)/純借入(‐)(3) | トップページ | フロー編(2) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559179/53707726

この記事へのトラックバック一覧です: フロー編:

« 純貸出(+)/純借入(‐)(3) | トップページ | フロー編(2) »

無料ブログはココログ
2016年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31