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2012年1月 7日 (土)

純貸出(+)/純借入(‐)(3)

前回までは、少しラフに書きすぎましたので、今回はもう少し正確にSNAの「純貸出(+)/純借入(‐)」を書いてみます。

まず、純貸出(+)/純借入(‐)」は、

純貸出(+)/純借入(‐)=貯蓄 -(総資本形成+土地の純購入+資本移転の純受取)

です。そして、貯蓄とは

貯蓄 = 可処分所得 - 消費支出

です。そして、一国全体でみると、可処分所得とは、おおざっぱに言って、

可処分所得 = GDP + 財産所得の純受取 + 経常移転の純受取

となります。

 ※経常移転とまとめましたが、ここには補助金や税、社会給付や社会負担も含めています。

ということは、分かりやすくするため、財産所得と移転を無視すると、一国の「純貸出(+)/純借入(‐)」の合計値は、

GDP - 消費支出 -(総資本形成+土地の純購入+資本移転の純受取)

ということになります。統計上の不突合は、

 GDP(支出側)=GDP(生産側)+統計上の不突合

という関係にあります。問題なのは、この可処分所得を求める部分のGDPは生産側なのですが、消費支出や総資本形成の部分は支出側なのです。ですから、すべてを支出側で合わせるためには、

純貸出(+)/純借入(‐)

= GDP(生産側)- 消費支出 + 統計上の不突合 -(総資本形成+土地の純購入+資本移転の純受取)

 = 貯蓄 - (総資本形成+土地の純購入+資本移転の純受取)+ 統計上の不突合

となってしまうのです。

というわけで、最後は分かりにくくなったと反省していますが、純貸出(+)/純借入(‐)と統計上の不突合の関係でした。

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