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2011年12月15日 (木)

7-9月期2次QE(5)

季節調整の話になってしまったので、確報の反映の際に行われる季節調整モデル等の変更等についてです。

基本的に、連年通りの季節調整のモデル替え、ダミーの変更を行っています。基本パターンは、毎回「確々報暦年」までを範囲として、モデルやダミーの検索をしています。ただ、リーマンショック以来、足元に大きな動きがあった時は、それが確報期間やさらにQE期間(具体的には今回で言えば20111-3月期~7-9月期)であっても、ダミーやモデルの検索を行うことも行っています。

今回は具体的には、20111-3月期の東日本大震災の影響が季節調整値に影響が出ているかということが気になっており、とはいっても、今回の場合3月末に大きな影響が出た後、6月には回復基調になっていたので、QEのように四半期でみた場合、リーマンショックの時の財貨の輸出入のような大きな影響は出ていません。ただ、四半期末のストックの差でみている民間在庫品増加だけはダミーが検出されるのではないかと、念の為足元まで伸ばして検索してみました。

結果としては出なかったのですが、来年以降、期間が伸びたら検出されることになるかもしれません。

更に、財貨の輸出入等のrampダミーを入れている系列について、リーマンショック後の急回復にも入れられるか検討しましたが、入れない方が当てはまりが良かった(AICが低い)ので入れませんでした。

ただ、今回は基準改定で系列が変わっており、これ以外でダミーの追加や見直しが少しだけあります。それは、非耐久財にLS2008.4が、名目だけ入っている点です。

この時はリーマンショック直前なのですが、この年の夏まで原油価格が過去最高の高値を付けていたのですが、年末に一気に下落しているのです。そのため、ガソリンなどが含まれる非耐久財が名目の落ち幅が大きくなっています。その影響で、名目だけダミーが検出されたことから、今回名目だけ導入しています。

それ以外に、民間住宅と形態別の住宅について、AO2007.4を今まで入れていたのですが、TC2007.4に変更しています。

モデル変更についてはこれくらいなのですが、細かい話としては、X12.ARIMAのバージョンを新しいものに変更しました。これ自体は恥ずかしい話なのですが、内閣府のシステム(いわゆる『レガシーシステム』というやつです)が、X12について、出た当時のバージョンで組み込んでしまい、バージョンアップに一切対応できていませんでした。ただ、今回、基準改定を機に、季節調整をそのシステムから外に出してしまいました。そのため、バージョンを新しいものに代えることができるようになりました。

どういうわけか、X12もバージョンの変更の影響は大きいようで、結構大きく変更となっています。変更というより、今までよりも滑らかな系列になっているので、明らかに季節調整がうまくかかっているように見えます。そう考えると、X12も、日々改良されているんだなぁという感じです(笑)

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