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2011年11月 3日 (木)

実質化

まずはじめに、CPIの影響試算について書いたのですが、一部誤りがありましたので修正しました。(帰属家賃の部分が、上方改定要因なのに下方改定と書いてしまいました。。。)

混乱させてしまいすみません。お恥ずかしい限りです。

そして、この件で以下のような質問がありました。

名目値の実質化に係る計算方法は、公開されていますでしょうか。

恐らく、支出系列の連鎖実質化に関する計算方法ということだと思うのですが、これは掲載されています。

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/sokuhou/gaiyou/sakusei/20060712/honbun.pdf

これはQEの推計マニュアルなのですが、ここのP32以降にいろいろと実質化のことが書いてあります。

概略をざくっと書くと、固定と同じデフレーターを用いて、掲載されている計算式で連鎖の実質値を作っているというところです。暦年と四半期の実質化の計算式は、

暦年

1

四半期

2

となるということです。

注意事項としては、このマニュアルで一点分かりにくいところがあって、四半期重複法と比例デントンによるベンチマークについて、流れで書いてあるのでその関係が分かりにくくなっています。

正確に言うと、四半期の計算式のままで実質化すると、第4四半期から第1四半期の間で断層ができてしまうので、無理やり水準を調整してあげているのです。

具体的にいうと、まず、年を跨いでしまうと暦年価格指数が変わってしまうことが問題なのですから、その跨いだ年に使う暦年価格指数でもって前歴年の第4四半期を作ってしまうわけです。これは、分かりやすく、

3

になります。これが破線の4Qの水準になります。そして、この水準を実線の4Qの水準にそろえるわけですから、

4

を各四半期に乗じてあげれば良いわけです。そうすると、

5_2

となります。これが、良く書かれている四半期重複法による四半期計数になります。(この資料にも同じ式が書いてあります。)

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/sankou/kakogiji/kijyun/041019/shiryou3.pdf

そして、こうして作った四半期値の暦年合計は、暦年値とずれてしまうので、これを比例デントン法により暦年値と一致するように調整するのです。

このマニュアルだと、四半期重複の計算と比例デントンの計算の関係が分かりにくいのでご注意を。

というわけで連鎖でした。

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