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2011年11月29日 (火)

現実消費と消費支出

いろいろ質問をいただいていたのに、まったくメールを見ておらず気づきませんでした。大変失礼しました。

まとめて回答してみようと思います。

(所得支出勘定のうち雇用者報酬、中間投入、営業余剰等への分配についての記事に対して)上記の記載は、http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kakuhou/kekka/h21_kaku/21i11_jp.xlsに該当する部分ですね。

ご指摘の通りです。所得支出勘定というのは3面等価のうち分配側の概念なのですが、この記述の箇所である「所得の発生勘定」では、スタートである付加価値(=GDP)がどのように配分されているかということがあらわされています。ここにも書いてある通り、具体的には、

 付加価値 = 雇用者報酬 + 中間投入 + 生・輸税 + 営業余剰

 + 固定資本減耗

となります。

続いて、

(所得の発生勘定より後の、移転取引までの記述に対して)こちらは、

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kakuhou/kekka/h21_kaku/h21_kaku_top.htmlにおける「第1次所得の配分勘定】と「 所得の第2次分配勘定」になりますね。

これもその通りです。ここまでで、「所得の発生勘定」、「第1次所得の配分勘定」、「所得の第2次分配勘定」の3つの勘定が出てきました。これをおおざっぱに区別すると、

 ①所得の発生勘定  : 生み出された付加価値をどのように配分しているか見るもの

 ②第1次所得の配分勘定 :①に加えて、利子や賃貸料などの財産所得の受け払いを考慮したもの

 ③所得の第2次分配勘定 :②に加えて、対価を得ない一方的な取引である「移転取引」を考慮したもの

というようになるかと思います。

なお、参考までに、所得支出勘定の最後は、③までで得ることができた可処分所得をどのように使っているかという、「所得の使用勘定」で完結します。そして、『可処分所得-最終消費支出』で定義される「貯蓄」が最後のバランス項目として出てきます。

さてここで、「現物所得の再配分勘定」なる勘定があります。これはなんだろうかという気がしてきますが、これは、実はもう一つの質問である、「最終消費支出」と「現実最終消費」の区別に関連してきます。

おおざっぱにいうと、お金の出しては違うけど、実際に消費しているのは家計であるもの(医療や介護の保険負担分など)について、これも消費支出したとみなした場合の可処分所得を見てみましょう!ということです。

この点は、前述のとおり、もう一つの質問にも関連してきますので、詳細は次回以降に少し詳しく書いてみます。

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コメント

はじめまして。

「家計最終消費支出」 と、「個人可処分所得」 の関係について教えてください。

下記ページの下の方に、「個人可処分所得」 についての説明があります。
http://keizai.okomeda.net/lec/macro/sna03.html


esri太郎さんのこちらの記事には、
> そして、『可処分所得-最終消費支出』で定義される「貯蓄」が最後のバランス項目として出てきます。
とあります。

ということは、「個人可処分所得」 から 「家計最終消費支出」 を引いたものも、同様に貯蓄の類になるのでしょうか?

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