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2011年11月 5日 (土)

アメリカのIIPの季節調整

知り合いから聞いた話なのですが、アメリカの鉱工業指数がリーマンショックの部分について季節調整方法を変えたそうです。

アメリカの場合、鉱工業指数はFRBが出しているそうでして、日本で言うと日銀が出しているような感じなんですね。

で、公表されている資料だと、

http://www.federalreserve.gov/releases/g17/articles/rev2010/industrial10.pdf

と今年の4月に出ているものになります。これのP1718当たりにRevised Seasonal Factorsというところがあるのですが、その2パラ目の途中くらいからリーマンショックの影響に対する季節要素についての解説が書いてあります。(本文ではthe trough of the recession in June 2009という表現ですが。。。)

読んでみると、

・今のままの季節調整だと、20082010暦年にかけて、年の前半が押し上げられ、年の後半が押し下げられるということになっている

・そこで、2009暦年の多くの期間について、X12をかける前に「pre-adjustments」をする

ということのようで、このpre-adjustmentsというのが具体的にどうやっているのかはよく分かりませんね(笑)

ただ、解説でもグラフ付(ちなみに、本文ではChart8と書かれてますが、実際はChart9のようで、しかも、the green lineというものもありません(笑))で書いてありますが、このpre-adjustmentsをしないで、X-12のデフォルト設定(この言葉もよく分かりませんが、恐らくX12の自動設定でしょう。)で季節調整をすると、この年の前半の押し上げ、年の後半の押し下げの効果を削るのが、少し強めに出る(つまり、一部、季節要素として調整するべき部分も、異常値として処理(すなわち季節性の処理をする際に無視されてしまう)されている)ように見えます。

ということは、pre-adjustmentsというのは、その部分を事前に処理しているということなのでしょうね。

そして、最後に、『2010年の計数がすべて出て、季節要素が再推計されるときに、pre-adjustmentsは見直されるだろう』という予告編みたいな一文があります(笑)

ここまで見てきて、「いろいろやっているなぁ」とか、「さすがにFRBだと、時系列について分かってる人がいるんだなぁ」とか、実務面でもいろいろ思うこともあるのですが、一番印象に残ったことはもっと別のことでして、それについては、テクニカルな話とはずれるので、また次回に書きたいと思います。

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