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2011年10月18日 (火)

質問に対する回答(2)

追加質問の

(2)ご説明のその後です。家計が現金資産50億円を預金から降ろし、その50億円分の「新築住宅」を購入したとします。

①この場合、GDPのフローは50億円増加するのでしょうか?

②この場合、ご説明のストックは、どのように動くのでしょうか?

です。

この場合、資本調達勘定の実物取引を考えなければいけないので、実は生産から定義しなければいけないのですが、長くなるので、資本調達勘定の実物のスタート地点である「貯蓄」はゼロとします。また、資本移転もゼロとします。また、実物の資産もゼロだったとします。それ以外は、前回の仮設例と同じです。

ここで、家計が現金資産を50億円預金から降ろし、その50億円分を「新築住宅」に当てたとします。

すると、

〔ストック(期首貸借対照表)〕

家計

実物資産      0億円

金融資産     100億円

 ・現金・預金   50億円

 ・貸出      50億円

金融負債      50億円

 ・借入      50億円

〔フロー(資本調達勘定(実物取引))〕

家計

資産の変動            0億円

・総固定資本形成        50億円

・純貸出(+)/純借入(‐) ▲50億円

負債の変動            0億円

 ・貯蓄             0億円

〔フロー(資本調達勘定(金融取引))〕

家計

金融資産                  ▲50億円

 ・現金・預金               ▲50億円

金融負債                  ▲50億円

・純貸出(+)/純借入(‐)(資金過不足) ▲50億円

〔ストック(期末貸借対照表)〕

家計

実物資産      50億円

 ・有形固定資産  50億円

金融資産      50億円

 ・現金・預金   0億円

 ・貸出      50億円

金融負債      50億円

 ・借入      50億円

となります。

これをみていただきお分かりいただけますとおり、今回の場合は、金融資産から実物資産に資産が移っていることが分かります。その代り、「純貸出(+)/純借入(‐)」がマイナスになります。

ということがご質問(2)の②です。

そして、①については、また別の話でして、当該新築住宅を、国内の生産者が生産している場合は、GDPを増やす方向に動きます。この場合は、需要側でいうと民間住宅投資に入ることになると思います。

一方で、当該新築住宅を海外の生産者が生産している場合は、GDPは変わらないことになります。需要側でいうと民間住宅投資に入るとともに、控除項目である輸入に入ることになると思います。

※何度か書いたことがあるのですが、GDPは生産側の概念ですから、こういう話の時は、生産側から見た方が分かりやすいのですが。。。

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