« (続)リセット効果(2) | トップページ | 4-6月期2次QE(1) »

2011年9月 8日 (木)

(続)リセット効果(3)

前回、固定と連鎖で、価格の水準が与える影響の違いについて書いてみました。

ここで、その意味について、固定と連鎖の計算式を比較して考えてみようと思います。

固定は、

1

2

ですから、

3

となります。

一方で連鎖は、

4

です。これを比較すると、何が異なるかというと、固定は2つの式の積になっているのですが、第1式については、5 から6 への増加が、7 から8 への価格下落分だけ弱められています。一方で第2式についてはそれがそのまま出ていますので、指数としては確実に下方バイアスが出てきます。

一方で、連鎖については、ウェートは9 で同じで、10 から11 への価格下落分がそのまま出る形になっています。

つまり、リセット効果は、価格の水準の問題というより、そのウェートとして使っている数量(実質値)が、名目値と比較してどの程度の水準となっているかどうかの問題である、というように思われるのです。名目値の水準がそれほど変わらないのに、価格の水準が小さくなると、逆にいうと実質値の数量が大きくなるため、2項目の変化が大きくなります。したがって、価格の水準が小さくなればなるほど、同じ名目値の変化でも、デフレーターはより下方に変化することとなります。

このとき、2項目の

12

は、パーシェ型デフレーターによる固定実質値の比そのものです。この場合、t年よりもt+1年の方が、1年分パーシェ効果があるわけで、その1年分のパーシェ効果がここで表現されているということになります。極論すると、パーシェ型の場合におけるリセット効果とは、比較年間(今回で言うとt年とt+1年の間)のパーシェ効果のうち連鎖を導入することで解消できる部分と等しいのではないかという気がするのですが、いかがでしょうか???

ご意見などいただけると非常にありがたいのですが。。。

« (続)リセット効果(2) | トップページ | 4-6月期2次QE(1) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559179/52674280

この記事へのトラックバック一覧です: (続)リセット効果(3):

« (続)リセット効果(2) | トップページ | 4-6月期2次QE(1) »

無料ブログはココログ
2016年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31