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2011年9月21日 (水)

CPIのパソコンについて(2)

前回の続きです。

が、まず、はじめにお断りしておくと、この部分は例によって私の発見ではなく、部内の某有識者に教えていただいた内容です。ですので、私のオリジナルではまったくありませんが、あまりに面白い内容だったので書かせていただいています。

アメリカと日本でパソコンの価格下落幅が大幅に違うというところまで前回お話ししました。そして、今日はその理由探しなのですが、素直にBureau of Labor StatisticsのHPを見てみましょう。

http://www.bls.gov/cpi/cpifaccomp.htm

この記事は2008年の626日のものなのですが、ここでパソコン(Personal computers and peripheral equipment)の価格指数の算定方法を解説しています。その中で、気になる一文がありました。以下抜粋です。

From January 1998 to September 2003 the CPI program used hedonic regressions, developed in a cooperative effort with the Producer Price Indexes (PPI) and International Price Program (IPP) programs, as a basis to determine appropriate quality adjustments amounts for personal computers. While this endeavor was viewed as successful and worthwhile, the CPI program decided to adopt a different approach. It should be noted that the hedonic quality adjustments regarding chip speed were deemed unreliable and were never applied to CPI data.

下線のところに注目していただくと、アメリカのCPIでは、「ヘドニックアプローチによる価格下落のスピードが信頼できないため、異なるアプローチを採用することとした」ということなのです!

なんと、アメリカは2003年からすでにヘドニックを採用していなかったのです。そして、現在は、「attribute cost adjustment」という方式で価格指数を算出しているようです。attribute cost adjustmentの内容については私は専門でもないですし、上記のURLに書いてありますのでそのまま見ていただければと思うのですが、アメリカにおいて「信頼できない」と言われているような価格の動きになっている以上に日本の価格下落は激しいわけで、相変わらずヘドニックを採用し続けるということについて、再検討しても良いのではないかと思うわけです。

というのは、アメリカと比較して日本だけパソコンの価格が下がり続けるというのは、なんだか説明がつかないと思うのです。CPUの品質向上やメモリーの容量増加など、日本だけ特別に行っているわけではないのですから。。。

 とはいっても、このアメリカの方法も、調査人員に相当のコストをかけているなど、相当手がかかっているようですので、日本で即座に採用できそうな気もしません

というわけで、パソコンのCPIについてでした。

前述のとおり、この部分は私の発見ではなく、国民経済計算部のY研究官の発見で、私はそのお知恵をお借りして書かせていただきました。この場を借りて、Y研究官にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

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