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2011年9月19日 (月)

CPIのパソコンについて

QEを作っていて、困ったなぁと思うことがたくさんあるのですが、その中でも頻繁に発生することとして、耐久財のデフレーターがものすごく下がるということがあります。

この前の4-6月期もそうでしたし、実は、昨年の7-9月期も、恐ろしく耐久財のデフレーターが下がっています。

この原因は明らかでして、いずれも、パソコンなどのCPIの価格下落が激しい品目の消費支出が増えているのです。ですから、価格下落の激しい品目のウェートが高くなり、耐久財全体での価格下落が激しくなるということになります。

そこで、CPIでなぜこれらの品目が下落するかというと、いずれも「ヘドニック」という方式により、価格指数を算出しているからです。ヘドニックの詳細については、総務省統計局のHPに掲載されていました。

http://www.stat.go.jp/data/cpi/4-1.htm#Q18

http://www.stat.go.jp/data/cpi/2010/kaisetsu/pdf/fu1.pdf

要は、パソコンの場合、商品の入れ替わりが激しすぎるため、単純な価格の比較ができないため、たとえばCPUの能力が向上したなどの品質の変化を価格に反映して、それでもって価格比較するということです。そうすると、パソコンなどは、価格はあまり変わらなくても品質が飛んでもなく向上するので、その分価格が飛んでもなく下落するということになるわけです。

ここまでは頭でわかっていたのですが、それであれば、他の国も、パソコン価格で相当苦労しているんだろうなと思ったのがすべての発端です。試みに、アメリカのCPIでパソコンに該当するものを拾って、日本と比較してみました。すると、次のようなグラフになりました。

1

何と、この10年で、日本の方がアメリカの4倍程度のスピードでパソコンの価格下落をしているのです!これには驚きました。しかも、見てみると、過去もそうですが、アメリカは2005年くらいからは下落幅が小さくなっているように見えるのですが、日本は相変わらずのスピードで下落しているように見えます。

なお、これについては、いろいろ異論がありそうなので、データソースをあらかじめ書いておきます。

まず、日本は、22年基準CPIの全国年平均の「パソコン(デスクトップ型)」と「パソコン(ノート型)」を、それぞれのウェート(31813696362711)で加重平均しました。

アメリカは、Bureau of Labor Statisticsのデーターベースから、「U.S. city average」の「Personal computers and peripheral equipment」を持ってきました。

そして、それぞれ基準年が異なるため、いずれも2005暦年が100となるよう水準調整をしました。つまり、傾きは一切いじっていません。

というわけで、何でこんなことになるのか気になって、少し調べてみましたので、それについて次回もう少し書いてみようと思います。

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