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2011年8月27日 (土)

実質GDI(3)

更に続きです。

前回は、貿易の「絶対価格」の変動の影響のみを取り除くため、ニューメレール・デフレーターというものを用いているというところまで話が進みました。

これについてはいろいろ意見があるようで、たとえば、「輸入価格指数のみ」を使うとか、逆に「輸出価格指数のみ」を使うとか、外国との貿易と一切関連がない価格指数(たとえば内需デフレーターとか)を使うとか、いろいろあるようなのです。

本質的に、輸出と輸入を、それぞれ別のデフレーターで実質化してしまうと、輸出の価格変化と輸入の価格変化の相対価格のそれぞれの変化の影響を取り除いてしまうので、いずれにしても、「輸出と輸入を『同じ』デフレーターで実質化する」というところが満たされれば良いわけです。

で、いろいろ意見がある中で、我が国のSNAでは「輸出と輸入すべてあわせた価格の変化」ということで、両者の加重平均を用いています。

つまり、

ニューメレール・デフレーター=(名目輸出+名目輸入)/(実質輸出+実質輸入)

ということです。

ここまでで、実質GDIについての説明はすべて終わりました。

実質GDIは、

実質GDI= 実質最終消費支出 + 実質総資本形成

             +『(名目輸出-名目輸入)/ニューメレール・デフレーター』

ニューメレール・デフレーター=(名目輸出+名目輸入)/(実質輸出+実質輸入)

となるわけです。

このとき、実質GDI-実質GDPを計算してみると、

実質GDI- 実質GDP = 実質最終消費支出 + 実質総資本形成

          +『(名目輸出-名目輸入)/ニューメレール・デフレーター』

          -実質最終消費支出 - 実質総資本形成 

          -(実質輸出 - 実質輸入)

         = 『(名目輸出-名目輸入)/ニューメレール・デフレーター』

          -(実質輸出 - 実質輸入)

となります。これって、交易利得の計算式そのままですよね。

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