« 4-6月期1次QE(5) | トップページ | 実質GDI(2) »

2011年8月24日 (水)

実質GDI

これも質問ネタなのですが、実は質問を受けたのは私ではありません。ただ、その質問を聞いて考えている過程で、実質GDIについて、何を意味しているのか、そして交易利得とは何なのかということが、おぼろげながら分かってきたような気がしましたので、それについて。

GDIというのは、一国全体の粗所得です。三面等価とか言うまでもなく、一国全体で生み出されたお金は、誰かの懐に入りますから、名目の世界では、GDIGDPです。

ところが、実質は異なるわけで、実質GDPに「交易利得」を加えると実質GDIになる、という解説を普通します。

最近気づいたのは、むしろ逆に考えるべきなのではないか、つまり、

 ○実質GDIから実質GDPを引いたものが「交易利得」である

と考えたほうが分かりやすいのではないか、ということです。

何を言っているのか分からないかもしれませんので、もう少し具体的に書いてみます。

まず、良くご存知の実質GDP(支出側)は、

実質GDP= 実質最終消費支出 + 実質総資本形成 + 実質輸出 - 実質輸入

です。これは、消費とか資本形成とか、すべての項目について基準年との比較で見て、価格の変動分をすべて控除してあげている、と考えればいいわけです。

一方で、実質GDIはどう考えるかというと、

実質GDI= 実質最終消費支出 + 実質総資本形成

                    +『(名目輸出-名目輸入)/デフレーター』

となるわけです。つまり、輸出と輸入をそれぞれ実質化してから純輸出を求めるのではなく、所得の世界では、「名目の純輸出」を何らかのデフレーターで実質化する、という作業を行うのです。

では、なぜ、所得についてそのようなことをするかという疑問が当然出てきます。それについても含めて、次回以降もう少し細かく考えてみようと思います。

« 4-6月期1次QE(5) | トップページ | 実質GDI(2) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559179/52552747

この記事へのトラックバック一覧です: 実質GDI:

« 4-6月期1次QE(5) | トップページ | 実質GDI(2) »

無料ブログはココログ
2016年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31