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2011年7月 1日 (金)

消費支出と資本形成

最近更新しておりませんでした。いただいたご質問について、わかる範囲でお答えしておきます。

ご質問は、

SNAの国内総支出をみると、\x{2460}民間最終消費支出、\x{2461}政府最終消費支出、\x{2462}国内総資本形成、\x{2463}財貨・サービスの純輸出と4パートに分かれていますが、これはいわゆるマクロ経済学のY=C+G+I+CAに対応しているように思われます。しかし、実際は、\x{2462}の中には、a)総固定資本形成、b)在庫品増加に分かれており、かつ、a)とb)はそれぞれ民間と公的に分かれており、対応していないのですよね。。すなわち、\x{2462}の部分にマクロ経済学でいう、Gに対応する部分が入ってしまっているわけですが、どうしてこういう並びになっているのか不思議に思います。いかがでしょうか。

というものです。確かに、普通の教科書だと、

 Y=C+G+I+NX

と書いていて、政府支出を最終消費支出と総資本形成に分けていません。確かに、SNAの表記とちょっと違います。

一応、国連のSNAマニュアル(93SNA)では、最終消費支出と総固定資本形成は別の項目で出ていますし、また、制度部門としても、民間、政府、公的は別ですから、SNAの理想としては、すべて分けて出すということなんだと思います。

念のため、93SNAでも、『方程式』として、GDPについての関係が示されているので、それを書いておきますと、

 表2.4. 方程式(抜粋)

 (1)市場価格表示の国内総生産(GDP)

    =産出+生産物に課される税(マイナス)補助金-中間消費

 (2)市場価格表示の国内総生産(GDP)

    =最終消費支出/現実最終消費+在庫品増加+総固定資本形成+貴重財の取得マイナス処分+財貨・サービスの輸出-財貨・サービスの輸入

となっています。もちろん(1)が生産側、(2)が支出側のことです。

 ※貴重財の取得マイナス処分は、細かいので、資本形成の一種とでも思っていただければ結構かと。。。

マクロ経済学の教科書と違い、SNAが政府最終消費支出と政府の総資本形成(それも在庫品増加と総固定資本形成の別)を分ける、一番大きな理由であろうと私が考えるのは、「SNAは、ストック勘定まで含めた『勘定体系』である」ということがあるのではないかと思います。

というのは、マクロ経済学の教科書では、政府の支出の影響は、フロー、それもGDPに対する影響だけ考えればとりあえずは足りるのでしょうが、SNAの場合は、消費支出の場合はフローで終わりですが、総資本形成の場合は、それが積み重なってストックになるわけですから、ストックの勘定に影響してきます。ですから、この部分は明確に分けて考える必要があるということなのではないでしょうか?

(完全に憶測ですが(笑))

ということで、少しは答えになっているのでしょうか???

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