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2011年6月24日 (金)

生産側・・・

続いて、生産側と支出側の問題です。

これは、特にGDPを見るときに気になる話です。

QEを公表したとき、「改めて考えてみると・・・」ということでよく質問を受けるのですが、

 ○なぜ、輸入が増えると、GDPが減るのか?

 ○なぜ、在庫が増えると、GDPが増えるのか?

と聞かれます。

これって、やっぱり、GDPを支出側から考えすぎる、すなわち、

 GDP(支出側)

 = 民間最終消費支出 + 民間住宅 + 民間企業設備 + 民間在庫品増加 

  + 政府最終消費支出 + 公的固定資本形成 + 公的在庫品増加

  + 輸出 - 輸入

という式で理解しようとしすぎているからだと思います。

何度もこの式を書いているのですが、GDPは、本来は生産側の概念で、

 GDP(生産側) = 生産 - 中間投入

であるととらえれば、非常にすっきりとこれが整理できます。

この式の意味は、

 『一国の生産から、その生産のために使われた「中間投入」を控除したものが、GDP(生産側)、すなわち付加価値である』

ということです。

こういった考え方をすれば、

 ○輸入は、一国の生産を増やすものではないので、付加価値が増えるわけがない。

 ○在庫が増えるということは、一国の生産を増やしているはずなので、付加価値は増えるはずだ。

となんとなくわかるのではないでしょうか?

ただ、これだけだと、『なんで輸入はマイナスなのか?』という疑問が出てくるかと思います。この点については、もう少し細かく説明をしてみようと思います。

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コメント

SNAの国内総支出をみると、①民間最終消費支出、②政府最終消費支出、③国内総資本形成、④財貨・サービスの純輸出と4パートに分かれていますが、これはいわゆるマクロ経済学のY=C+G+I+CAに対応しているように思われます。しかし、実際は、③の中には、a)総固定資本形成、b)在庫品増加に分かれており、かつ、a)とb)はそれぞれ民間と公的に分かれており、対応していないのですよね。。すなわち、③の部分にマクロ経済学でいう、Gに対応する部分が入ってしまっているわけですが、どうしてこういう並びになっているのか不思議に思います。いかがでしょうか。

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