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2011年6月26日 (日)

生産側・・・(2)

生産側から見ると、

 GDP(生産側) = 生産 - 中間投入

となるというところまで書きました。

一方で、同じ生産されたものは、誰かに支出されているはずです。ですが、実際には、国内で供給される財やサービスには、輸出入や在庫品の増減が影響してきます。

すなわち、生産を支出側でみると、

 生産 + 輸入 - 輸出 - 民間在庫品増加 - 公的在庫品増加

 = 国内総供給

 = 中間消費

 民間最終消費支出 + 民間住宅 + 民間企業設備

  + 政府最終消費支出 + 公的固定資本形成

という関係になります。

 ※厳密には、民間在庫品増加、公的在庫品増加のうち、流通在庫と原材料在庫は国内総供給に含まれ、そのあとで配分されますが、結論は変わりませんので、簡便的に上記のように書いています。

このとき、この式を組み合わせると、

GDP(生産側)

 = 国内総供給 + 輸出 - 輸入 + 民間在庫品増加 + 公的在庫品増加

  - 中間投入

  = 民間最終消費支出 + 民間住宅 + 民間企業設備 + 民間在庫品増加 

   + 政府最終消費支出 + 公的固定資本形成 + 公的在庫品増加

   + 輸出 - 輸入

   + 中間消費 - 中間投入

となります。

ここで、一国全体では、「中間消費」と「中間投入」は等しいはずですから、結局、

一国全体でみれば、中間消費と中間投入は一致します。すると、

GDP(支出側)

  = 民間最終消費支出 + 民間住宅 + 民間企業設備 + 民間在庫品増加 

   + 政府最終消費支出 + 公的固定資本形成 + 公的在庫品増加

   + 輸出 - 輸入

となるわけです。

こうして、輸入がマイナスになるわけですが、少し前に立ち返って、

生産 + 輸入 - 輸出 - 民間在庫品増加 - 公的在庫品増加

= 国内総供給

  = 中間消費

 民間最終消費支出 + 民間住宅 + 民間企業設備

  + 政府最終消費支出 + 公的固定資本形成

というところを見ると、

 ○民間最終消費支出や民間企業設備などの中には、海外で生産された財やサービスも含まれている。GDPは国内の生産を見るためのものなので、このままでは海外の生産分も入ってしまうので、輸入を引いてあげる必要がある。

ということがお分かりいただけるのではないかと思います。

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コメント

GDP統計において確報値(GDPおよびその構成要素である消費・政府支出等)において、季節調整済みデータは公表していますか?QEは公表していることがすぐにわかるのですが。お忙しいとはおもいますが、取得できる場合、どこで取得できるかか教えていただければうれしいです。

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