« 1-3月期1次QE-番外編①【東日本大震災関係の概念整理】- | トップページ | コメントに対する回答 »

2011年6月 1日 (水)

1-3月期1次QE-番外編②【在庫品増加】-

今回は(も?(笑))、在庫品増加の寄与度が全体に占める割合が多かったので、改めて、「なんで在庫増が減ると(取り崩される等)、GDPが下がるのか?」という素朴な質問がありました。

そこで、1-3QEのスピンオフとして、在庫品増加がなぜGDPに影響を与えるのかということを考えてみようと思います。

まず、思い出してもらいたいのは、

○GDPは生産の概念である

ということです。すなわち、

GDP(生産側) = 生産 - 中間投入

となります。この時、

『生産が増えてないのに、消費が増えていたら、きっと、既存の在庫を取り崩していたんだろう。生産が増えないとGDPは増えないから、消費が増えた分、在庫の取り崩しを反映してあげる必要がある。』

ということになります。

一通り説明にはなったかと思うのですが、わざわざスピンオフしたので、もう少し細かく考えてみましょう。

まず、一国で生産されたものは、すべて何かしらの形で使われます(需要されるといった方がよいでしょうか?)

これを示しているのが、GDP(支出側)で、

 GDP(支出側) = 最終消費支出(民間・政府)

 + 総固定資本形成(住宅・民間・公的)

 + 在庫品増加(民間・公的)

 + 輸出 - 輸入

になります。ここで、GDP(生産側)=GDP(支出側)ですから、

 生産 + 輸入 = 最終消費支出(民間・政府) + 中間投入

 + 総固定資本形成(住宅・民間・公的)

 + 在庫品増加(民間・公的)

           + 輸出

となります。

これをよく見ると、一国で生産されたものに輸入したものを加えると、

 ①誰かが消費支出している

 ②誰かが設備投資している

 ③海外に輸出している

のどれかに回されているわけで、それ以外は

 ④在庫として積み増されている

ということになります。逆に、生産が増えていないのに、①~③の項目が増えているという場合は、④の在庫が減ることになります。

これが、在庫がGDPにどのように影響するかの解説になります。

ということで、1次QEについてはこれくらいで打ち止めです。

(ただ、1-3月期は、すぐに2次QEが来てしまいます。。。)

« 1-3月期1次QE-番外編①【東日本大震災関係の概念整理】- | トップページ | コメントに対する回答 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559179/51822254

この記事へのトラックバック一覧です: 1-3月期1次QE-番外編②【在庫品増加】-:

« 1-3月期1次QE-番外編①【東日本大震災関係の概念整理】- | トップページ | コメントに対する回答 »

無料ブログはココログ
2016年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31