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2011年5月25日 (水)

1-3月期1次QE(4)

続いて在庫品増加です。

実質寄与度▲0.5%でした。

これについては一点触れておかなければいけない点があります。1次QEでは、原材料在庫と仕掛品在庫が時系列モデルによる予測値ですが、いつもその前の2次QEで事前アナウンスをしています。2次QEの時点では、▲0.1%でした。

ですが、3月の東日本大震災後、民間の石油備蓄の義務を、70日から45日に引き下げるという情報が入ってきて、このストックを約35%も下げられたら、とんでもない動きが出るに違いないと思い、4月28日に上記のアナウンスを変更させてもらいました。この時は、本当に、2次QEで相当ずれるかもと思って、非常に不評を買うのは承知で、このギリギリのタイミングでアナウンスをすることにしたのです。

ところが、28日にふたを開けてみたら、実は、備蓄の義務は引き下げたのですが、実際の備蓄の取り崩しはそれほど起こっていなかったようなのです。そのため、実は、4月28日のアナウンスの時点でも、この2つの寄与度は▲0.1%でした。

私の自宅の近くでも、震災直後は、ガソリンスタンドも閉鎖していたくらいですが、今はまったく普通に営業していますので、市場でガソリンなどの石油不足になっているということは無いと思うのです。ですので、実際には、そこまで備蓄を取り崩さずとも、供給能力が回復したということなのだと思います。

民間エコノミストの方々は、「意味のない事前アナウンスの変更をなんでするんだ?」と疑問をお持ちの方もいたかと思うのですが、それは、上記の事情でして、決して悪意でやったわけではなく、統計メーカーの立場としても、どうなるか分からず必死だったという事情をお察しください。

引き続き、全体の話に戻ると、事前のアナウンスをしている部分以外がマイナスでして、結果として▲0.5%となりました。

結果として、民需としては▲1.2%と2四半期連続のマイナスとなりました。

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