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2011年4月26日 (火)

固定資本形成について

なんだか、いろいろとSNAのことを偉そうに書いているので、相当詳しそうに見えてしまうかも知れないですが、私自身、実は、まったくわかっていなかったり、まったく間違った理解をしていることがたくさんあります。

※本当は、統計メーカーとしてこんな状況では申し訳ないですし、勉強不足と言われるとその通りで、とっても恥ずかしいことなのですが、SNAの場合、どうしても対象範囲が広くて、すべてを理解するのは大変です。。。

最近も、私自身「まったくわかっていなかった話」に気づき、非常に印象に残っています。内容は、固定資本形成と(現物の)資本移転の関係についてなのですが、純貸出(+)/純借入(‐)の概念にもつながる話で、非常に面白いと思います。そして、なにより、自分自身の理解を高めるためにも、整理してここで紹介させていただければと。。。

まず、93SNAマニュアルに書いてある、総固定資本形成の定義から入ってみます。

10.33. 総固定資本形成(gross fixed capital formation)は、生産者による会計期間中の固定資産の所得マイナス処分の合計額に制度単位の生産活動により実現した非生産資産の価値へのある種の追加を加えたものによって測定される。固定資産(fixed assets)は、生産過程からの産出として生産された有形または無形の資産であり、それ自身が1年を超えて他の生産過程において反復的ないし継続的に使用されるものである。

10.35 (前略)固定資産の取得および処分の様々な構成要素を以下のように示すことができる。

 (a)購入された固定資産の価値

 (b)物々交換により取得された固定資産の価値

 (c)現物資本移転として受け取られた固定資産の価値

 (d)生産者により自己使用のために留保された固定資産の価値。それは自己生産されつつある未完成品もしくは未成熟の固定資産の価値をすべて含む。

 マイナス

 (e)売却された既存固定資産の価値

 (f)物々交換により引き渡された固定資産の価値

 (g)現物資本移転として引き渡された固定資産の価値

 生産者の固定資産の取得マイナス処分の価値は、(a)から(d)までの合計マイナス(e)から(g)までの合計により与えられる。(以下略)

長々と書きましたが、今回の説明において重要なのは以下の2点です。

「総固定資本形成(gross fixed capital formation)は、生産者による会計期間中の固定資産の所得マイナス処分の合計額(中略)によって測定される」という点と、「『固定資産の取得及び処分』には『現物資本移転により受取及び引き渡された固定資産』が含まれる」という点です。

私が理解していなかったのは、「現物の資本移転が総固定資本形成に含まれるということは、『他の制度単位へ現物の固定資産を無償で(対価を受けず)譲渡した場合』、その取引は、資本移転と総固定資本形成の両方に計上されるのか?」ということです。

結論から言うと、両方に計上されるのですが、私は、一瞬、「二重計上になるのではないか?」と疑問に思ってしまいました。

このあたり、実際の勘定表への計上方法も踏まえながら、少し考えてみたいと思います。

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