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2011年4月 5日 (火)

生産側と支出側(政府サービス生産者)(3)

さて、ようやく本題まで来ました。

政府サービス生産者の生産した、「政府サービス」について、生産側では、

 GDP(生産側)の構成項目 : 産出 - 中間投入 = 付加価値

 GDP(支出側)の構成項目 : 産出 - 中間消費 = 最終消費支出

となりました。ここでいう、「中間投入」と「中間消費」がそれぞれどこに当たるか、もう一度図を見ながら考えて見ましょう。

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まず、GDP(生産側)の「中間投入」とは、青い点線で囲った部分です。つまり、政府サービス生産者が、政府サービスを生産するために使った「中間投入」です。

一方で、GDP(支出側)の「中間消費」とは、赤い点線で囲った部分でして、「商品・非商品販売」のうち、産業に対するものになります。これは、政府サービス生産者が生産した、政府サービスのうち、他の産業の「中間投入」として使われたものになります。

この両者は、当然まったく異なる概念ですから、政府サービス生産者の活動『だけ』をみてGDP(生産側)とGDP(支出側)を比べても、当然異なってきます。つまり、政府サービス生産者の付加価値(GDP(生産側))と政府最終消費支出(GDP(支出側)の構成項目)はまったく異なるものになります。

 ※本当は、商品・非商品販売のうち、家計に対するものは、「民間最終消費支出」に含まれますが、煩雑なので、ここでは省略しています。

ただし、この青い点線の部分と赤い点線の部分は、『すべての産業を合計した、一国全体』を見た場合は、一致しますから、一国全体ではGDP(生産側)=GDP(支出側)となることに注意が必要です。

さて、一番最初の質問に戻りまして、

 ○政府最終消費支出は、雇用者報酬、中間投入などのコスト積み上げで計算されている。一方で、GDP(=付加価値)は「産出-中間投入」なのに、なぜ政府最終消費支出だけ中間投入が含まれるのか?二重計上ではないか?

について答えてみましょう。

すると、「産出-中間投入」については、GDP(生産側)の話でして、生産側で見たときは、当然中間投入が含まれています。

一方で、GDP(支出側)を見るときは、引くべき項目は「中間消費」でして、これは、商品・非商品販売のうち産業分として、きちんと引かれています。

ですから、二重計上ということは決してなく、ただ、見る側面が違うというだけのことなのです。

ということで、自分の中では非常に分かりやすくまとまったと思っています(笑)

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