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2011年3月 6日 (日)

直接購入(7)

前回までで、直接購入についてはほぼ触れたと思うのですが、最後に蛇足ながら。。。

前回の最後で、「『非居住者』の直接購入(中国人観光客の日用品購入など)については、輸出を増加させ、GDPを増やす」と書きましたがこれは本当でしょうか?

支出側だけ見たら、この一文は事実ともいえるのですが、私には、やはり片手落ちに見えるのです。というのは、やはり、GDPはproductですから、生産で考えてみないとおかしいと思うわけです。

生産面から見たGDPは、

 GDP(生産側) = 産出 - 中間投入

になります。このとき、このGDP(生産側)のどこに、中国人観光客の日用品購入の影響がでてくるのでしょうか?

GDPというものは、生産の概念でして、生産側から見たときには、GDPは、「産出」が増えるか「中間投入」が減るかしない限り、決して増えません。つまり、『非居住者』の直接購入が増える場合に、きちんと国内の「産出」が増え、また無理な生産をした結果「中間投入」増えるというようなこともない、という場合にはじめてGDPが増えるわけです。

もし、生産面の増加がないまま、『非居住者』の直接購入が増えたとしても、その場合は、他の需要項目を圧迫する(つまり、国内の最終消費支出が減る)とか、在庫品が取り崩されるかするわけで、この場合は、GDP(支出側)も増えません。

なんだかいつも言っていますが、「やはり日本のGDPは支出側がメインすぎる」ことから、誤解をしやすい面もあるのではないかなぁと思ってしまうわけです。

最後に、非常に考えがいのある面白いテーマをご教示いただきましたH主任研究員にお礼を申し上げてこのテーマを終わりにしようと思います。どうもありがとうございました。

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