« 直接購入(5) | トップページ | 直接購入(7) »

2011年3月 5日 (土)

直接購入(6)

「日本人の海外旅行における直接購入」(すなわち「居住者」の直接購入)が、家計最終消費支出に含まれてしまっていることについて、なんだか非常に違和感があるというところまで触れました。

何を言いたいかもっとズバリと言ってしまうと、「日本人の海外旅行での購入が増えると、日本のGDPが増える」ということではないかと、一瞬見えてしまいませんか?ということです。

何度も申し上げているように、GDPは生産の概念です。それなのに、日本人が海外のものを買えば買うほどGDPが増えるなんて絶対におかしいわけです。

実際に、これは間違いで、日本人の海外旅行での購入が増えてもGDPは増えません。それは、

家計最終消費支出 + 輸出(含む『非居住者』の直接購入) - 輸入(含む『居住者』の直接購入)

の中に答えが潜んでいまして、海外旅行で家計最終消費支出が増えたところで、同額だけ輸入が増えますから、GDPのトータルには影響がないわけです。

となると、

「『非居住者』の直接購入(中国人観光客の日用品購入など)については、輸出を増加させ、GDPを増やすが、『居住者の直接購入』(日本人の海外旅行での購入)は、日本のGDPに影響しない」

ということになりそうです。でも、本当にそう言い切ってしまってよいでしょうか?

(非常にクドイですね(笑))

今回の冒頭にも書きましたけど、ひとつ、「GDPは生産の概念です」という言葉に立ち返って、次回、このテーマについて蛇足ながらもう一点だけ考えてみたいと思います。

« 直接購入(5) | トップページ | 直接購入(7) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559179/51034387

この記事へのトラックバック一覧です: 直接購入(6):

« 直接購入(5) | トップページ | 直接購入(7) »

無料ブログはココログ
2016年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31