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2011年2月25日 (金)

ゲタと年度間成長率

最近、某経済雑誌で、ゲタについて書いている記事を見かけました。

非常にゲタについて丁寧に書いていただいていて、とても分かりやすい解説でした。

SNAに何年間もかかわっておられるようないわゆる「玄人」の人たちだけでなく、普通の方(といっても経済雑誌を読む方なので、経済にご興味のある方になるとは思いますが)に、このようなマニアックな話を解説していただけるなんて、なかなかない機会ですから、個人的には非常にうれしいです。

私も以前ゲタについては書いたのですが、確かに、2008年度⇒2009年度、2009年度⇒2010年度と2年続けて四半期では大きな動きをしていますので、逆説的には、ゲタについて説明するには非常に良い年度でもあるともいえるわけです(笑)

(過去の記事はこちらです。)

http://taro-sna.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-bd73.html

なお、実際に知り合いからも、「今回のリーマンショックとその反動があるまで、ゲタなんて何なのかまじめに考えたこともなかったけど、今回のことで良くわかった」という話を聞いたことがあります。

それはその通りで、2009年度は、各四半期値はほとんどがプラス成長だったのに、ゲタの影響で年度はマイナスとなったという、あまりに典型的すぎる事例となりましたので、ゲタについて無視できない状態になっています。

(今後、教科書とかは、ゲタの例としてこの年度があげられるようになるかもしれませんね(笑))

以前書いた記事では、まだ2009年確報が出る前でしたから、一応、確報を反映した直近QEの季節調整値でみてみましょう。

赤線が2008年度の年度値で、青線が2009年度の年度値です。2009年度においてはQ3以外はプラスなのに、年度値ではマイナスになっており、わかりやすくマイナスのゲタ(つまり赤線と2009Q1の差)が出ていることが分かります。

最後に、この記事で「年度間成長率」という言葉が出ており、日本のGDP統計もこれを作成するべき、というような言葉が出ていました。ただ、年度間成長率って、前年度の最終四半期(つまり前年度の1-3月期)から当年度の最終四半期(つまり今年度の1-3月期)の変化率ってことですから、QEでは、それぞれの実額が出ているんですから、それを割ればいいだけですし、そもそも、QEにおける1-3月期の前年同期比を見ればいいだけなのでは?って思ってしまいました。

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