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2011年2月 2日 (水)

CPIとGDPデフレーター

これもまたよく聞かれることとして、GDPデフレーターとCPIは何が違うのか、という質問があります。

何が違うんだ、と言われても、そもそもやってることが違うんだから、説明しがたいのですが、ここでは大きな特徴をいくつか書いて見れればと思っております。

まず、前提として、よいHPがあったので、それをリンクします。

http://www.stat.go.jp/data/cpi/4-1.htm#Q07

総務省のCPIのQ&Aなのですが、ほとんどのトピックを網羅しています。

まず、「消費者物価指数は家計消費に対象を限定している一方で、GDPデフレーターは家計消費の他に設備投資なども対象となっています。」とあります。その通りで、GDPデフレーターは、設備投資どころか、政府最終消費支出、民間在庫品増加などの影響も受けますから、CPIとは当然動きが異なってきます。

そして、GDPデフレーターでは、当然のことながら輸出入も入ってきますので、その影響もあります。それに関する部分が、「石油製品などの輸入品価格が上昇している中では、消費者物価指数はその分上昇するのに対し、GDPデフレーターでは製品価格にすべて転嫁されない限り、下落に働くため、両者の乖離幅は大きくなります。」というところになります。

何をいっているのかわかりにくいかもしれません。ただ、これは、以前も一度書いたことがあるのですが、『輸入デフレーターの上昇は、GDPデフレーターの下落に影響する』ということを書いているわけです。詳しくは以下のURLをご参照ください。

http://taro-sna.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-1023.html

ここまでが、Q&Aに出ている、範囲の違いの話なのですが、これに加えて、CPIとGDPデフレーターでは、家計消費の中でも、品目の構成に違いがあるという点もあると思います。また、GDPデフレーターは、毎四半期ごとに実際の品目の構成が変わってしまいますが、CPIは、構成項目は変わりません。

ただそれは、CPIは「消費者物価指数は物価そのものの変動を測定することを目的とするため、世帯の生活様式や嗜好の変化などに起因する購入商品の種類、品質又は数量の変化に伴う生活費の変動を測定するものではない」わけですから、それは当然だと思います。

単純に水準がどのように動いているかを比較するものですから、そんなに頻繁に構成項目を変えるのは正しいとは言えません。

一方で、GDPデフレーターは、各四半期の消費実態を反映したGDPを求め、それからインプリシットに求められるものですから、それは変わって当然だと思います。

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コメント

デフレ下では非デフレ下とは異なり、CPIの上方バイアス、とりわけ代替バイアスが拡大し、CPIを例えば日銀が金融政策の指標として使うとGDPデフレータで見れば「デフレターゲティング状態」となるように思います。http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20110703
これが世界経済史上に類を見ない、10数年間に渡る日本のデフレの原因かと。
http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20110129

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