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2010年10月 5日 (火)

GNPとGNI(4)

GNIの名目まで見てきました。では、GNIの実質についてはどうかというと、もう一つ新しい概念が出てきます。

それが「交易利得」という概念です。

実質のGNIは、名目のGNIをデフレーターで割る(というか、実際はインプリシットなので、個別の構成項目の実質値から求めるということですが)だけでなく、それに「交易利得」というものを加えます。

国際経済学の中で「交易条件」というものがあるのですが、これは、ものすごく単純に言うと、A財を輸出している国にとっては、A財の価格が上がれば、貿易によって得る利益、というか所得は増えるはずです。この場合「交易条件」が改善したといいますが、この得ている所得のことを「交易利得」といいます。

なぜ、この「交易利得」を加えるかというと、あくまでGNIは所得の概念ですから、輸出している財の価格が上がれば、「実質でみると」当然その国の所得は増えているはずです。その増えた分を調整する概念が「交易利得」であると考えていただいてよいかと思います。

ひとつ注意しなければいけないのは、あくまで「交易条件」の変化というのは、『相対』価格の変化によって発生するものであって、『絶対』価格の変化によるものではありません。もし、『絶対価格』が変化したことによるものなのであれば、それは、ただ単に貿易の絶対量が増えたというだけであって、輸出品の価値が(相対的に)上がったから所得面で何か得をしているというわけではないからです。

この点は、「交易利得」を詳しく見るときにまた出てきます。

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