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2010年10月30日 (土)

世界同時不況の季節調整への影響(2)

まずは、GDPの6割を占める、民間最終消費支出です。これは、耐久財、半耐久財、非耐久財、サービス(除:帰属家賃)、帰属家賃で季節調整をかけているのですが、このうち、耐久財、半耐久財、非耐久財、サービス(含:帰属家賃)の系列が公表されています。

サービスについては一部季節調整をかけている系列とは異なってしまいますが、帰属家賃は、世界同時不況の影響を受けるようなものではないので、参考までにサービスについてもこのまま見てみましょう。

まずは耐久財について、原系列と季節調整系列を見てみましょう。(以下、全て実質で見ています。)

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原系列をみると、『4-6月期で下がって、その後、翌年の1-3月期にかけて、徐々に増えていく』という季節性があるのが良く分かります。これから見ると、08年の10-12月は、本来延びるべきところが伸びてない、09年の1-3は延びるべきところが逆にマイナスになっている、という形で、明らかに過去と季節性が異なっています。ですので、季節調整系列でみると、その時期については大きなマイナスになっています。

一方で、09年の4-6月期は原系列で見ると、いつもよりも下げ幅が小さいので、季節調整系列ではプラスになっています。

そうすると、確かに、10-12月期、1-3月期は季節調整系列が押し上げられ、逆に4-6月期は押し下げられるように見えます。ただ、原系列で09年の7-9月期からの3期については、例年通り増えているのですが、101-3月期の伸び率はやや低いように見えます。それでも、季節調整系列で大きく下げられているという感じはしません。

また、同年4-6月期については、原系列で大きく下げていますが、季節調整系列ではその下げ幅が小さくなるよう、押し上げています。そして、その押し上げ幅が、それほど小さくなっているかどうかは、それほど明確ではないような気がします。

というわけで、耐久財を見る限りは、「指摘される可能性はあるかもしれないけど、そこまでその影響が『明らか』とまではいえない」というような気がします。

なお、X12-ARIMAで、異常値については検索できるのですが、昨年末時点では、この部分は引っかかってきませんでした。ただ、昨年末時点では、この部分は端っこだったので、検出できなかった可能性はあります。ですので、今後、系列が長くなると、検出される可能性はあるかもしれません。

(X12-ARIMAは、単純に言うと、移動平均(前後数年間の平均を取る)ですので、端っこについては、その平均がうまく取れなくて、どうしてもうまく異常値の検出などができない面があります。)

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