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2010年10月14日 (木)

PFI(3)

もう一つ、「総固定資本形成」の段階で、『SNA的には』面白い形態が出てきます。

RO(Rehabilitate Operate

施設を改修し、管理・運営する事業方式。所有権の移転はなく、地方公共団体が所有者となる方式。

出典: 内閣府 民間資金等活用事業推進室(PFI推進室)PFI事業導入の手引き』

というものです。

移転も何もないのに、何が面白いかと言うと、「施設を改修し」の部分です。以前もどこかで書きましたが、固定資本の「改修」については、SNA上非常に悩ましい問題があります。すなわち、以前も少し書いたことがあるのですが、その改修は「総固定資本形成」になるのか、「中間投入」になるのか、という点です。

この点について、93SNAマニュアルではどのように書かれているか見てみましょう。

6.159. 維持および修理と総固定資本形成との区別は明確なものではない。生産に使用されている固定資産の通常の、定期的な維持と修理は、中間消費である。欠陥部品の取替えを含む、通常の維持及び修理は、典型的な付随的活動であるが、そうしたサービスは、同じ企業内部の別の事業所によって提供されることも、あるいは、他の企業から購入されることもある。

6.160. 実際上問題となるのは、固定資産を単に良好な稼動状態に維持するために必要とされるものを大きく超えて行われる大修繕、改造あるいは拡張と通常の維持や修理とを区別することである、既存の固定資産の大修繕、改造あるいは拡張は、その効率や能力を高め、あるいは、その予想耐用年数を延長する。それらは存在する固定資本ストックを増加させるので、総固定資本形成として扱われなければならない。

ということです。

すなわち、「大修繕、改造あるいは拡張」に該当する施設の改修は、総固定資本形成に入りますが、そうでない「維持や修理」については、中間消費に入ることになります。

ですので、「施設を改修」の場合、「改修」の内容によって、「総固定資本形成」と「中間消費」のいずれもありえるということになります。

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