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2010年9月22日 (水)

グロスと修正グロス(3)

さて、もう少し話を進めまして、「課税仕入」というものがどういうものか見てみましょう。

課税仕入高というのは、企業がものを作るときにかかった経費です。ですから、事業用の設備を購入したときにかかった費用も入ってきます。すなわち、SNAでは「固定資本形成」として計上されるものなのですが、これについては、税法上は「課税仕入」にはいり、最終消費財ではなくなります。

一方、SNAを考えて見ますと、GDP(支出側)を考えて見ますと、最終需要は、

 最終消費支出 + 総資本形成 + 輸出 - 輸入

ですから、税法上と違って、総資本形成の中に「事業用の設備の購入」も入ってきています。

そうすると、「総資本形成」も消費税額を含んでグロス表示としてしまうと、一国全体の課税額よりも多くの消費税額が、一国のGDPに含まれてしまうことになります。そこで、これを控除してあげる必要が出てきます。つまり、こうしてこの「総資本形成」に関しての消費税額を控除したものが、「修正グロス表示」というものなのです。

なお、わが国の付加価値(GDP)の基準となるコモディティーフロー法では、すべて税込、すなわちグロスで推計していますので、「総資本形成」についての消費税額が過大となっています。そこで、「総資本形成に係る消費税」という控除項目を設けて、修正グロス表示にそろえています。

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