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2010年9月18日 (土)

グロスと修正グロス

最近、いろいろなところからの問い合わせで、わが国のSNAにおける消費税の取り扱いについてよく聞かれます。

確かに、分かりにくいところが多いので、一度、自分でも考え方を整理してみたいと思っていました。QEもあけて、少し丁寧に書く機会もあるので、スペースをいただいて、(自分の頭の中も整理しながら)まとめてみようと思います。

わが国のSNAでは、消費税の取り扱いについて修正グロス方式を採用しています。ただ、修正グロスといわれても、何を言っているのか分かりにくいと思います。

ちょっと長くなりますが、実際の推計手順の解説書(「SNA推計手法解説書(平成19年改訂版)」http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/071011/suikei.html)を引用してみます。

 5.消費税の取扱い

 (1)修正グロス方式

平成元年4 月から税制改革に伴い、新たに「消費税」が導入された。「消費税」は、その性格上、商品の取引に直接関係するため、国民経済計算体系の中でどのように取扱うか検討された。その結果、最終的に「修正グロス方式」を採用した。ちなみに、消費税推計のアプローチには幾つかの方法が考えられるが基本的なものは以下の4 つになる。

  a.ネット・アプローチ

全ての財貨、サービスの流れについて、消費税を含まないネット価格で記録する。

  b.混合アプローチ

全ての課税対象売上について、購入者が前段階課税分の控除権限を有しない場合は、消費税を含むグロス価格で、それを有する場合には、ネット価格で記録する。混合アプローチは、グロス価格もネット価格も市場価格である点で評価できるが、現行の統計調査からは推計不可能である。

  c.グロス・アプローチ

全ての課税対象売上について統一的にグロス価格で記録する。

  d.修正グロス・アプローチ

グロス・アプローチにおける投資の過大評価(設備投資、在庫投資について、前段階課税分の控除が認められている)を修正し、結果的には投資についてネット価格で記録する。

コモ法は、財貨・サービスの一年間の流れを推計、記録するものである。消費税は、その流れの中で、企業または事業所の取扱いいかんによって同一商品であっても消費税の含まれるものと含まれないものが統計上混在してしまい、本来の商品価格と消費税の分離が困難である。

そのため、消費税法上の非課税商品を除いて、消費税を含んだ実際の価格のまま推計を行うこととした。

基本的には、全ての商品(例外品目を除く)は、消費税を含んで出荷されるものとし、供給側、需用側ともに消費税を計上した価格で流通経路に沿って推計を行っている。

(以下略)

これをみて、何を言っているか分かる人がいるでしょうか?(笑)正直、私も最近まで、この点はわけが分かりませんでした。

というわけで、はじめにも書きましたけど、自分の整理もかねて、少しまとめてみたいと思います。

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