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2010年9月19日 (日)

グロスと修正グロス(2)

まず、SNAでは、「市場価格」で表示するのが原則です。でも、どうしても市場価格が存在しないとか、把握することができないという場合があります。典型的なのは、政府サービスや非営利サービスに対しての価格なのですが、これらはどうしようもないのでコスト積み上げでやっています。

これとは別に、消費税の取り扱いが問題となります。普通に、お店でものを買うときは、消費税込みの価格で取引がなされています。つまり、価格は105円となっていて、そのうち5円が消費税分ということです。そうすると、この場合105円が市場価格ということになります。(法律上、非課税となっている品目(医療費、介護費、火葬代などは非課税です)は除きます。)

それだったら、すべて税込価格、すなわちグロス表示にしてしまえば良いじゃないかと思うのではないでしょうか?私も、はじめはそう思っていました。

そうすると、何が問題になるかというと、消費税の場合は「仕入税額の控除」という制度があるからなのです。どういうことかというと、実際の企業の「納付税額」(課税額ではありません!)は、

課税期間中の課税売上高 - 課税期間中の課税仕入高) × 税率

となります。

これが何をいっているかというと、『途中でかかったコストについて課税された消費税については、既に払っているから、この事業者の「納付」は必要ないです』といっているということです。

ただ、それでトータルの納税額がどうなるかというと、事業者が仕入れとして買ったものでなくて、最終財として買ったものに税率をかけた金額が一国全体の消費税額になってきます。それを、どの段階で「納付」しているか、と考えると、それぞれの事業者が「課税売上-課税仕入」に税率をかけた金額だけ「納付」している、ということが分かると思います。

ここまでのことで重要なのは、「一国全体の消費税額は、事業者の仕入れとして買ったものでなく(消費者等が)最終財として買ったものに税率をかけた分だけとなる。」ということです。

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