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2010年8月20日 (金)

4-6月期1次QE(4)

外需です。

これは、実質前期比寄与度が0.3%のプラスとなっています。内需がマイナスでしたが、外需が牽引して、プラスにもってきたという形です。

外需の内訳を見てみると、輸出は実質前期比で5.9%、名目前期比で5.4%でした。輸入は、実質前期比で4.3%、名目前期比で6.3%でした。輸入の名目前期比が高いです。これは、前にも説明しましたが、石炭や鉄鉱石などの資源価格の影響です。

輸出のプラスの影響は、建設機材や自動車などです。輸入については、パソコンや携帯電話などです。通関統計を見ると、アメリカからの輸入が増えてるのですが、品目があまり浮かんできません。あまり、パソコンや携帯電話を輸入しているとも思えないのですが。。。

さて、22年度へのゲタは、実質が1.3%、名目が1.1%となり、実質が少し下がりました。(1-3月期2次QEでは、実質1.5%、名目1.1%)

これは、主に、実質の1-3月期がやや下方改定となったため、傾斜が弱くなったことによるものです。

あと、多くの記者さんから、中国のGDPとの比較をしたい、との要望が出てきていました。これについては、技術的な観点からの説明が必要だと思っています。

年の途中のある期だけを取り出して比較することは、純粋に技術的な話として、非常に問題があります。つまり、各国によって季節性が異なり、例えば、例年10-12月期にものすごく成長率が高い国と、例年4-6月期にすごく成長率が高い国を比較するときに、4-6月期だけ抜き出して比較したり、1-6月期だけで比較したら、後者の国の方が高くなってしまいますよね。でも、一年経ってみたら、実は前者の国が高かったです、とかなるわけです。

でも、年の途中で比較することができないわけではありません。それが、「季節調整」というもので、我が国でも「季節調整値」を公表しています。それ同士をドルベースで比較するのであれば、まだ分かります。ただ、中国は「季節調整値」を公表していないので、比較のしようがないのです。

こういう事情があるということだけはご理解いただきたいところです。

ですので、多くの記事で中国との比較が書かれていますが、良心的な記者さんは、きちんと「原系列同士なので厳密な意味での比較はできないが」などの注意喚起してくれていると思うのですが、それすらしてくれないのは、もはや、なんと言っていいのやら、と言う感じです。今回は、特に、海外の記事でそういうものが多かった気がします。

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