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2010年8月17日 (火)

4-6月期1次QE(1)

本日1次QEを公表しました。

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/toukei.html#qe

4-6月期の実質季節調整済前期比は0.1%とわずかながらプラスになりました。これで、3四半期連続のプラスです。

内訳を見てみると、輸出は5.9%、輸入は4.3%で、併せて外需が0.3%でした。他に、民間企業設備が0.5%、政府最終消費支出が0.2%、民間最終消費支出が0.0%とここまでがプラス項目です。

一方、マイナス項目としては、民間在庫品増加が実質寄与度で▲0.2%、公的固定資本形成が▲3.4%、民間住宅が▲1.3%、公的在庫品増加が▲0.0%でした。

内需についてまとめてみると、3四半期ぶりのマイナスで、▲0.2%でした。外需が0.3%でしたから、合計してGDPは0.1%という形です。

一方で、名目は季節調整済前期比で▲0.9%でしたので、GDPデフレーター(季節調整系列)の前期比は、▲1.0%と再びマイナスになりました。

今回は、マイナスの項目も多く、また、プラスになっているものでも、民間最終消費支出が0.0%というところです。

詳細はまた説明しますが、民間最終消費支出の4形態を見てみると、

耐久財  ▲1.3

半耐久財 ▲0.3

非耐久財  0.1

サービス  0.1

となりました。今まで高い成長率を誇っていた耐久財が今回はマイナスになってしまいました。報道でも書かれているように、テレビなどがマイナス要因になっているので、「エコポイントの対象商品の切り替えの反動があるのではないか?」とかとかいろいろ言われているようですが、そういった影響もあるのかもしれません。

もう一つトピックとしてあげると、輸入の名目がかなり高い数字となっています。具体的には、

輸入 名目6.3% 実質4.3

でした。つまり、デフレーターはプラスで2.0%ということです。

以前、どこかで書きましたが(http://taro-sna.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-1023.html)、輸入のデフレーターがプラスになると、GDPデフレーターは押し下げられますので、これがGDPデフレーター前期比の▲1.0%に効いてきています。

何でこんなに輸入のデフレーターが上がるんだろうと思って、過去の新聞記事を見ていたら、4月から、鉄鉱石の輸入価格が前年比で92%値上げ、石炭価格が同じく55%値上げとでていました。前年比92%ではなく、前年比で192%ですから、これはすごいですよね。。。

この影響がそのままでてきたという感じです。

なお、輸入デフレーターが大きく上がっているため、外需は、名目では▲0.1%と、6四半期ぶり、1年半ぶりにマイナスとなってしまいました。

あと、4月から高校授業料が無償化になっていて、その影響でGDPデフレーターが下がっていると勘違いしている人もいますが、それは間違いです。これについては過去にここで書いたとおりですが(http://taro-sna.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-6c51.html)、GDPデフレーターはまったく影響を受けませんし、民間最終消費支出デフレーター、政府最終消費支出デフレーターもほとんど影響を受けません。(受けたとしても無視できるレベルです。この点も追々説明してまいります。)

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