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2010年7月11日 (日)

デフレーターのバイアス(2)

パーシェにつづいて、ラスパイレス型デフレーターを考えてみます。

ラスパイレス型デフレーターは、

1_2 

です。

このラスパイレス型デフレーターの分子にあたる、

3

の意味は、「t年の価格で、基準年の数量を測ったもの」といえます。これもまた、価格が下がった場合、数量は増えるにもかかわらず、数量が増える前の基準年となっていますから、これもまた「過大」となっていることが分かります。

そうすると、分子が「過大」ですから、ラスパイレス型デフレーターは、「上方バイアスがある」ということになります。

わが国のSNAでは、パーシェ型のデフレーターを使っています。ということは、デフレーターに下方バイアスがある、逆に言うと、実質値は上方バイアスがあることになります。しかも、お分かりの通り、基準年から離れれば離れるほど、価格変化は大きいと考えられますから、バイアスも大きいと考えられます。

参考までにいうと、CPIはラスパイレス型なのです。

これは問題ではないか?という疑問が出てくるかと思いますが、実は、わが国のSNAでは、これに既に対応しています。具体的にはパーシェ型デフレーターといっても、「連鎖指数」を採用しています。先に説明してしまうと、連鎖指数だと、今まで説明してきたバイアスが相当程度、解消されます(全部ではないですが)。

その連鎖についてどこかで時間をある程度使って説明してみたいと考えています。

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