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2010年7月30日 (金)

連鎖デフレーター(5)

前回までの話だと、連鎖はいいこと尽くめのように聞こえますが決してそうともいえません。連鎖には、いくつか欠点が指摘されています。

まず、一番良く指摘される欠点は、

 ○ 連鎖実質値には、加法整合性がなくなる。

というものです。

具体的にこの前の1-3月期2次QEで見てみましょう。

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe101-2/jikei_1.pdf

これのP1に実質原系列があります。この中で「開差」という欄があると思うのですが、これが加法整合性がないということをはっきりと示しています。

開差は、具体的には、

 開差 = 国内総生産(支出側) - 国内総生産(支出側)の内訳項目

で求められます。では、どうやって「国内総生産(支出側)」を求めるのか?という疑問が出てくるかと思いますが、そのためには、具体的な計算式で、何で開差が出てくるのかご説明したほうが分かりやすいかと思います。

まず、連鎖実質値は、

1

です。このときi=(1、2、・・・、j、・・・、n)として、

①1~jまでの合計、②j+1~nまでの合計、をそれぞれ計算すると、

2

3

となります。ここで、

4

は明らかに

5

とは一致しません。というのは、分母の部分がついているからなのですが。。。

分母が残ってしまっていることが、加法整合性がないということの理由なのです。

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