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2010年7月 2日 (金)

支出側?生産側?―続きの続き―

3日目になってしまいました。

昨日の整理です。

GDP(支出側)=GDP(生産側)なのに、支出側には入っていなくて、生産側に入っているって、どういうことなのか、ということが疑問でした。

では、まず、GDPの総額でどう整理されるのか考えて見ます。

以前の図に戻って、

GDP(生産側)= A産業の産出 - A産業の中間投入 (=A産業の付加価値)

        + B産業の産出 - B産業の中間投入 (=B産業の付加価値)

                    ・・・

        + Z産業の産出 - Z産業の中間投入 (=Z産業の付加価値)

ですから、B産業の産出は、すべて他の産業の中間投入に含まれるということになっていますから、A、C~Z産業までのどこかの

  - ■産業の中間投入

の部分に含まれます。で、B産業の産出は定義から、

  B産業の産出 = B産業の付加価値 + B産業の中間投入

ですから、結局のところ、他の産業の中間投入に含まれるという形で、B産業の付加価値分はマイナスになっています。これと同じように、中間投入に回る産出は、すべて、他の産業の中間投入(正確には、同じ産業の中間投入かもしれませんが)に含まれて、同額だけ付加価値をマイナスさせていると考えられます。

式で無理やりにでも書いてみると、

  GDP(生産側)=

 A産業の最終需要向け産出 + A産業による他の産業の中間投入向け産出

  - A産業の中間投入(=他の産業によるA産業の中間投入向け産出の合計)

+ B産業の最終需要向け産出 + B産業による他の産業の中間投入向け産出  

- B産業の中間投入(=他の産業によるB産業の中間投入向け産出の合計)

                      ・・・

 + Z産業の最終需要向け産出 + Z産業による他の産業の中間投入向け産出 

 - Z産業の中間投入(=他の産業によるZ産業の中間投入向け産出の合計)

となります。ここで、最終需要とは、中間投入以外なので、

  最終需要 = 最終消費支出 + 総資本形成 + 輸出 - 輸入

ということです。ここで、

「■産業による他の産業の中間投入向け産出」

 

のA~Zまでの合計と、

  「(=他の産業による■産業の中間投入向け産出の合計)」

 のA~Zまでの合計は必ず等しいはずです。そうすると、すべて相殺されて、

  GDP(生産側)= A産業の最終需要向け産出 + B産業の最終需要向け産出

                      ・・・

      + Z産業の最終需要向け産出

となります。最終需要は「最終消費支出+総資本形成+輸出-輸入」ですから、これは、ただ単に、支出側の各項目向けの産出をしています、と言っているだけのことになります。ですから、GDP(支出側)=GDP(生産側)は等しいのは当然、ということになります。

これを整理すると、以下のような答えになるのではないかと思います。

○中間投入のみに回る財は、最終需要に入ってないのは確か。したがって、GDP(支出側)の構成項目には入っていない。

GDP(生産側)は、付加価値の合計だが、中間消費のためにしか使われない財を産出する産業でも、付加価値は発生はしているので、それを個別に積み上げたGDP(生産側)の構成項目には入ってくる。

○ただし、中間消費のためにしか使われない財を産出する産業の付加価値を発生させるのと同額だけ、他の産業の中間投入を増加させて当該産業の付加価値を減らす、という面もあるので、それを合計すると、結局のところ、最終需要向けの産出と等しくなる。

分かりにくいかと思いますが、多分、うそは言っていないはずです(笑)

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