1-3月期2次QE(1)
本日2次QEを公表しました。
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/toukei.html#qe
2次QEは1次QEからの改定がメインになるのですが、実質季節調整済前期比で、1.2%と1次QEからそれほど変わりませんでした。小数点2桁までみると、1次:1.21%⇒2次:1.23%でしたので、わずかな上方修正という形です。
年率で見ると、5.0%でした。(1次QEは、4.9%)
内訳を見てみると、
GDP 1.2% (1次 1.2%)
民間最終消費支出 0.4% (1次 0.3%)
民間住宅 0.4% (1次 0.3%)
民間企業設備 0.6% (1次 1.0%)
民間在庫品増加(寄与度) (0.1%) (1次 (0.2%))
政府最終消費支出 0.4% (1次 0.5%)
公的固定資本形成 ▲0.5% (1次 ▲1.7%)
公的在庫品増加(寄与度) (0.0%) (1次 (0.0%))
輸出 6.9% (1次 6.9%)
輸入 2.3% (1次 2.3%)
という感じです。
これを見ると、民間最終消費支出、公的固定資本形成が上方改定し、民間企業設備、民間在庫品増加、政府最終消費支出が下方改定して、合わせて、わずかに上方改定、という形なのが分かります。
概略を言うと、民間企業設備、民間在庫品増加は「四半期別法人企業統計調査」を反映した結果、それが影響して下方改定に、民間最終消費支出は、供給側の統計である「生産動態統計」等の3月分の値が影響して、上方改定に、また、公的固定資本形成は、「建設総合統計」の3月分が影響して、上方改定になりました。
トータルの数字もあまり変わらず、また、個別品目もそれほど大きく動いてないので、1次QEのときと、全体的な感覚は変わらないと思いますが、敢えて言うと、1次QEのとき思ったほど高く行かなかったということも言われた民間最終消費支出が上方改定になりました。これは、主に、供給側の統計の3月分が入った影響です。
概略は以上なのですが、公表後、記者さんに、「民間予測とこんなに違うのははじめてだった。」と感想を言われ、ちょっと衝撃を受けました(笑)
まあ、どんな結果であっても、誰かからは批判をされる仕事と割り切って、淡々と正しく推計していきたいと思ってます。
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