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2010年6月17日 (木)

1-3月期2次QE〔番外編〕-民間企業設備1次QE-(3)

この状態で、Q2の1次QEのことを考えて見ましょう。

Q2の供給側が121となったとします。Q1のときと同じく、簡単に計算するために、供給側、需要側、統合値すべてについて季節指数が変わらないとします。すると、Q2の供給側の季節指数は100ですから、季節調整済の供給側推計値は121となります。すなわち、Q2も前期比10%となります。

供給側推計値Q2

原系列 121

季節指数 100

季節調整系列 121

ここで、需要側を考えると、

需要側推計値Q2

季節調整系列 110

季節指数 110

原系列 121

となります。ここで、統合すると、

統合値Q2

原系列 121

季節調整指数 105.8

季節調整系列 114.37

となります。統合値のQ1の季節調整系列は、104.91でしたから、季節調整済前期比は、Q2は、9%ということになります。供給側と需要側の季節調整済前期比をともに10%にしたのに、統合値はそれと異なっていることがお分かりいただけると思います。

このとき、需要側の原系列の前年同期比は、たまたま10%です。一方で、統合値の原系列前年同期比は約14.4%となります。

では、ここで、Q2の2次QEで、需要側が統合値と同じ前年同期比である14.4%となったとします。具体的には、需要側の原系列が、125.8くらいになります。

この場合、

需要側原系列 125.8

供給側原系列 121.0

統合値原系列 123.8

統合値季節調整値 117.0

となります。統合値のQ1の季節調整系列は、104.91で変わりませんから、季節調整済前期比は11.5%と、約2.5%の上方改定となります。

つまり、2次QEの需要側の前年同期比が、1次QEで統合値の前年同期比と同じくらいだったといって、それで改定がないというわけではないということが分かります。今回の場合、1次QEでは、需要側の前年同期比が10%だったわけで、そうすると、2次ではこの10%より上か下がで、改定方向が決まってくるわけです。なんだか、こういうことがあまり知られていないような気がします。。。

というわけで、長々と、推計マニュアルを解説してみました。

なお、今回は、簡潔に話すために、

①2次QEでは、供給側も改定される

②季節調整は毎回かけなおすため、季節指数も毎回変わる

③ソフトウェアはこの統合値とはまた別に外付けされている

という点は考慮していませんので、実際はもう少し複雑になります。ただ、季節パターンが異なるので、需要側、供給側と統合値は結構異なってくるということが少しでも伝わればと。。。

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