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2010年6月12日 (土)

1-3月期2次QE(2)

引き続き、個別需要項目別につらつらと。。。

まず、民間最終消費支出です。1次の0.3%から0.4%で上方改定となりました。2次QEというと、「法人企業統計」という印象が強いのか、民間設備投資が注目されるのですが、それはそれで事実ではあるのですが、実は、供給側の推計値も改定されるんです。

もうご存知の人も多いかと思うのですが、一応丁寧に説明すると、民間最終消費支出と民間企業設備については、「生産動態統計」等の供給側の基礎統計から求めた推計値と、需要側の基礎統計(消費だと「家計調査」等、投資だと「法人企業統計調査」等)から求めた推計値を、統合するという形で推計しています。そして、この需要側の基礎統計が1次QEでは使えないという印象があると思うのですが、それだけではなく、「供給側の基礎統計も、1次QEでは3ヶ月目が使えないため、2次QEでそれが加わって改定される」のです。

ということで、民間最終消費支出について簡単にいうと、

1次QE 供給側 「生産動態統計」(3月分は補外)等に基づき推計

     需要側 「家計調査」、「家計消費状況調査」(3月分は速報)等に基づき推計

2次QE 供給側 「生産動態統計」(3月分を含む)等に基づき推計

     需要側 「家計調査」、「家計消費状況調査」(3月分も確報)等に基づき推計

という違いがあります。

なお、これは、逆に言うと、民間企業設備も、供給側の推計値が改定されるということですから、実は、「法人企業統計」だけが改定要因ではないのです。ただ、実際には、法人企業統計調査だけをみて、いろいろ言われるので、その誤解を説明するのも結構大変なんです(笑)

さて、消費に戻ると、今回の場合、供給側の推計値が、1次よりも高かったので、上方改定になりました。品目で言うと、「たばこ」、「道路輸送サービス」、「自動車」などになります。「道路輸送サービス」というのは、バスとかタクシーなんかです。これらの品目は、「生産動態統計」ではなく、他の統計を使っているのですが、これもやっぱり一部は補外という形になっていて、1次の補外とずれると改定されることになります。

今回は、こういった要因で消費は上方改定となりました。ただ、供給側の「推計値が上方改定」したため、ということだと、民間企業設備はどうなのか?と思うかもしれませんが、実際に想像通りのことになってます。

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