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2010年6月15日 (火)

1-3月期2次QE〔番外編〕-民間企業設備1次QE-(1)

民間企業設備は、1次QEでは、供給側の統計(すなわち生産動態統計等)のみで推計していると言われています。この言い方は、間違いではないのですが、厳密に正確かというと、少し誤解を招く言い方かなという気がします。

この点について、よく、1次QEは、単純に供給側の統計の伸び率だけで、公表値が延長推計されているというような言い方をされます。これは完全に誤解です。

では、具体的にどのような推計手順になっているのか、少し細かく書いてみようと思います。

QE推計マニュアルに、具体的な推計方法が書いてありますから見てみましょう。

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe_manu/060712/suikeiho-kaitei.html

(P47です。

マニュアルでは、

  1次QEと2次QEで基礎統計の利用範囲が異なる民間企業設備については、両者の原系列の季節パターンが異なる可能性がある。このため、1次QE時に、新しい推計値を、前期までの2次QEに単純に接続して季節調整を行うと、季節パターンの差が季節調整値の動きを歪める恐れがある。

  そのため、1次QEでは、需要側推計値は作成できないが、その季節調整済前期比増減率が供給側推計値の季節調整済前期比増減率と同じであると仮定して需要側推計値を作り、需要側推計値の予定季節指数で割り戻した原数値も作成する。その上で、2次QEと同様の方式で需要側推計値と供給側推計値を統合する

と書いてあります。つまり、需要側推計値とと供給側推計値の季節パターンが異なることから、『統合値』を単純に供給側の伸び率で伸ばすのではなく、需要側推計値の季節調整済前期比を、供給側推計値の季節調整済前期比と同じとして延長して、その後、季節指数で割り戻して需要側の原系列を求め、それを統合する、というやり方をしています。

意味が分かりにくいかと思いますが、

× 供給側の統計の伸び率だけで、公表値を延長推計

○ 供給側の統計の情報を用いて、供給側推計の季節調整済前期比と需要側推計の季節調整済み前期比を等しくして、求めた供給側推計と需要側推計を統合

という違いがあります。これでも意味が分かりにくいかと思います(笑)推計値が結果としてどのように変わるのかも分からないと思います。ですので、もう少し細かく、実際に数字を入れて書いてみようと思います。

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