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2010年5月18日 (火)

SNAは宝の山

SNAって、一国のいろんな情報が詰め込まれています。

SNAというとGDPって感じで、そればかり注目されてしまいますが、実は、まだまだいっぱい見るべきものがあります。

そもそも、SNAは、フロー編とストック編に分かれています。GDPはフロー編の計数なのですが、フロー編の公表のときには、GDPしか注目されません。でも、フロー編の中にも、他に面白い情報がいっぱいあるんです。

GDPとともに、民間最終消費支出とか民間企業設備とか輸出、輸入などという項目が取り上げられますが、これは支出面からみたものになります。こちらが一番注目されます、というか、ほとんどここしか注目されません。

ただ、SNAには、GDPをどのように分配するか、という面からの推計もあり、その中のうち働いている労働者にどれだけ分配されたか、という指標が雇用者報酬になります。そして、大雑排に言って企業にどれだけ配分されたか、という指標が営業余剰になります。(SNAでは個人企業という概念があるので、厳密には異なりますが、大雑把に言ってます。)これなども、非常に興味深い数字だと思います。

分配面の中には、可処分所得という概念もでてきます。これは、上で出てきた雇用者報酬と営業余剰に、税金のうち間接税(「生産・輸入品に課される税」と言います)を加え、贈与などの移転(「経常移転」といいます)などのnetの受取などを加えていった概念です。要は、「どれだけ使うことができるお金があるか」ってことと考えていいと思います。働いている人に配分された額や企業に配分された額に、贈与などが加わったのであれば、正しく、「使える額」ですよね。

さらに、こうして求めた可処分所得から、実際に消費した額を引いたものが貯蓄になります。一昔前、「日本はアメリカに比べて貯蓄が高い。これが成長の源泉だ。」などといわれていましたが、その貯蓄はこのことを言っています。高齢化が進むと貯蓄が減る、とよく言われますが、事実、日本のSNAでは、長い期間で見てみると、貯蓄率が徐々に低下しているのが分かります。

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