« 宝さがしの続き | トップページ | 1-3月期1次QE(1) »

2010年5月20日 (木)

幼稚園と保育園

昨日のストックの話の続きの前に、ひとつ面白い問い合わせがあったので、その話です。

「幼稚園、保育園については、民間最終消費支出、政府最終消費支出のどちらに入るのでしょうか?」

あまり考えたことも無かったテーマです(笑)

まず、幼稚園から。

学校教育法を見てみると、

第一条 この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。

第二条 学校は、国()、地方公共団体()及び私立学校法第三条に規定する学校法人(以下学校法人と称する。)のみが、これを設置することができる。

② この法律で、国立学校とは、国の設置する学校を、公立学校とは、地方公共団体の設置する学校を、私立学校とは、学校法人の設置する学校をいう。

ということです。要するに

幼稚園は学校。

学校は、国、地方公共団体(=政府)か、学校法人しか設立できない。

私立学校とは、学校法人が設立する学校。

ということのようです。

そうすると、高等学校の場合とまったく同じで、国立学校、公立学校は、授業料等を除いた分は政府最終消費支出に、私立学校は、同じく授業料等を除いた分は民間非営利団体最終消費支出に入ることになりそうです

次に、保育園です。

幼稚園との並びだと、児童福祉法を引っ張ってきたいところですが、厚労省の法律は、入り組みすぎていて見ても意味が分かりません(笑)

ウェキペディアでみてもちょっと分からなかったので、これを見てみました。

http://100.yahoo.co.jp/detail/%E4%BF%9D%E8%82%B2%E6%89%80/

2. 設置・運営

保育所を設置・運営するものは、知事の認可を得なければならない。このためには、設置者が地方公共団体もしくは社会福祉法人であることが原則であるが、企業なども設置することができる。いずれも施設整備、職員組織などは国の定めた基準以上のものとなっていな ければならない。2009年(平成21)4 月現在、全国の認可保育所の数は2万2925か所(公立1万1008か所、私立1万1917か所)、入所児童数は204万0974人(公立90万 1141人、私立113万9833人)となっている。

保育所という名称は、法律などによって、認可を得ていないものが用いてはならないと禁止されているわけではなく、 無認可で類似の事業をしているものも、保育所、保育園などの名称を用いている。

これをみると、保育所は、

地方公共団体が設置している

社会福祉法人が設置している

企業などが設置している

無認可の保育所もある

と4つあるみたいです。設置と運営の違いは気になりますが、それはまた考えるとして、ここは、設置者と運営者が同じと考えてみます。

は公立高校と同じになりそうです。②の社会福祉法人は民間非営利団体なので、私立高校と同じになりそうです。問題は③と④です。③は、企業ということなので、株式会社と考えると、株式会社は営利法人ですので、その保育料は、その営利法人が生み出した保育サービスの付加価値の市場評価額ですから、それがそのまま民間最終消費支出に入ることになりそうです。の株式会社の運営のためにかかった経費は、保育サービス産出のための投入ですので、付加価値には入りません。保育サービスに払われた代金、すなわち保育料が民間最終消費支出として付加価値(=GDP)に計上されることになりそうです。④もそう考えると③と同じです。

ところが、②、③と④には違いがあって、②や③は、国や地方公共団体から運営費などの補助があります。(厳密には④の中の一部は、自治体が独自に補助をしています。東京都の認証保育所などです。)

この補助の扱いはどうなるのでしょうか?

その補助によって、保育料は明らかに下がっています。と考えると、補助金と考えるのが適切でしょうか?ただし、保育料金は、所得に応じてという形のところが多い(ほとんど?)なので、それとも、経常移転になるのでしょうか?施設費の補助部分は資本移転でしょうか?いずれにしても、政府から民間への移転として捉えることが適切なようです。

すると、保育所の生み出す保育サービスの計上方法は、以下の4つに分けられそうです。

地方公共団体設立 ⇒かかった費用-家計からの保育料金を政府最終消費支出に計上

           家計からの保育料金を民間最終消費支出に計上

社会福祉法人設立 ⇒かかった費用-政府からの移転-家計からの保育料金を、対計民間非営利団体消費支出に計上

           ・家計からの保育料金を民間最終消費支出に計上

企業等による設立 ⇒家計からの保育料金を民間最終消費支出に計上

無認可保育所   ⇒家計からの保育料金を民間最終消費支出に計上

なお、以上の話は支出面だけ見ていますので、分配面や生産面で動きは書いていません言いたかったことは、、④については、旅行に行ってホテルに泊まったというのと同じく、民間産業がサービスを生み出した場合と同じ取り扱いになるということです。(というか、民間産業ですから同じなのは当たり前といわれそうですが。。。)

« 宝さがしの続き | トップページ | 1-3月期1次QE(1) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559179/48405408

この記事へのトラックバック一覧です: 幼稚園と保育園:

« 宝さがしの続き | トップページ | 1-3月期1次QE(1) »

無料ブログはココログ
2016年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31