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2010年5月25日 (火)

1-3月期1次QE(5)

今回は、1-3月期が入り、21年度が出ていますので、年度についても。

実質で21年度は▲1.9%でした。名目年度は▲3.7%でしたから、年度のGDPデフレーターは▲1.8%ということになります。

この実質▲1.9%、名目▲3.7%というのは、いずれも過去2番目の下げ幅で、過去最低はいずれも20年度でした。21年4-6月期~22年度1-3月期までは、今のところ(笑)4四半期連続のプラスになっているのに、21年度で▲1.9%なのは、21年度のゲタのせいです。ゲタだけで、▲4.5%になっていましたので。。。

そう考えると、20年10-12月~21年1-3月って、本当に歴史的な時期だったんだと、改めて感じます。私は、リーマンショックの後に着任したので、残念ながら、歴史的瞬間に直に立ち会ったとは言いがたいのですが、振り返ってみると、大変な年だったというのが分かります。

さて、21年度の内訳を見てみると、民間企業設備が実質▲15.1%と過去最低の下落になっています。名目でも▲18.2%でした。名目も過去最低の下落です。やはり、あれだけ大きく輸出や消費が減ると、翌年の企業設備投資は落ちるんだなというのが実感できます。設備投資だけのゲタを、試みに手計算で計算してみると、▲11.3%ということでしたから、相当ですね。さらに、設備投資の回復は10-12月まで遅れてますから、過去最低というのもうなづけます。

民間住宅投資も実質▲18.5%で過去最低でした。住宅は確かに伸びてなかったですからね。

公的固定資本形成は、8.7%のプラスで、本当に久しぶりにプラスになってます。名目でもプラスです。久しぶりに公共事業を増やしましたから、それが数字に表れているようです。

年度デフレーターを見てみると、▲1.8%で、相当低いです。これも、「輸入の影響です」と言えてしまえば楽ですが、輸入は▲15.0%で相当プラスに寄与してますから、それを差し引いてもマイナスだったということで、相当なデフレだったんですね。

ちょっと順番は逆転しますが、実質の内外需を見てみると、外需はプラスなんですね。ただ、数字を見る限り、輸出が増えたというよりは、輸入が減ったということですね。そして内需は▲2.4%です。ただ、これも内需のゲタを単純に計算してみたら▲2.5%でしたから、やっぱりゲタの影響が大きかったことが分かります。

結論として、何だかんだいって、20年10-12月期、21年1-3月期の大きな落ち込みの影響を思いっきり受けた年度だったといえるのではないでしょうか。そして、その影響を除くと、実は、結構高い成長だったといえるかもしれません。

ただ、これは、大きく落ちたから、その分、反動で伸びただけということかもしれませんが。。。

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